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新生K-1を背負う男・武尊、「負けたら全てを失うと思ってやっている」

9月18日にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(AbemaTVでは当日の生中継が決定)で、武尊が中国の22歳の新鋭、ワン・ジュングァンを迎え初のK-1 WORLD GPフェザー級タイトルの防衛戦を行う。前日計量でリミットちょうどの57.5kg、挑戦者ワン・ジュングァンは200グラムアンダーの57.3kgでそれぞれ計量クリア。会見で武尊は「ベルトを守る試合はしない攻めてもう一度ベルトを取るつもりで戦いたい。ワン選手はアグレッシブな選手なので、僕のやりたい試合をする」とタイトル防衛に固執することなく攻撃的な試合をしたいと宣言した。両選手に「この試合に向けて強化してきた点は?」という質問がよせられるとワンは「7月のKrushに出場して、中国に帰ってガードを強化してきました。それ以外にも自分のテクニックを発揮できるトレーニングをしてきました」と意外にも攻撃的なワンから防御に対する話題が出ると、武尊は「特に何を強化するというよりは、自分のレベルを上げる練習をしてきた。相手どうこうで対策は得にやっていなくて。それよりもガードとかディフェンスとかテクニックみせたいとか言っていますが、そんな試合をするつもりはないんでバチバチいってやろうと思います」とすでに静かながら両者の対戦前のバチバチの情報戦が始まっている。「自分のレベルを上げて…」K-1として初の防衛戦に臨む武尊。先日公開されたAbemaTV 「ONE DAY #16」では、ワン戦を前に多角的に自身の肉体の強化に余年のない王者の姿を余すところなく密着している。新たな「K-1の顔」としてTVやメディアへの露出も増えた武尊。これまでも華やかな姿や、強さに迫るドキュメンタリーは存在したが、このエピソードでの姿は一言でいうと寡黙。時には顔を歪ませてキツイトレーニングする姿を包み隠さず公開しているが、これもまた武尊の強さの本質に迫った内容の記録である。かつて魔娑斗のパーソナルトレーナーを努めたことでも知られるケビン・ヤマザキ氏の元で一つ一つ自身の弱点を、克服していくプロセスを捉えた映像。一見すると地味だが逆に「ここまで裏側を見せるのか」という驚きもあるし、「僕以上にK-1王者に相応しい選手はいない」という発言からは、自身の強さへの自負と、なお妥協を許さず強さを追求するストイックぶりを再認識するだろう。今回のワンとの防衛戦は、7月に開催された「Krush.77」日本対中国対抗戦での、ワン自身の大胆な挑戦に武尊が受ける形で決定した。それは売り言葉に買い言葉ではなく、ワンのリングでみせたアグレッシブな姿勢に「この選手とバチバチ殴り合いをしたい」という率直な思いからだ。番組中に武尊が語った「負けたら全てを失うと思ってやっている」という言葉は非常にリアルで、k−1というジャンルを背負うというプレッシャーは、タイトル防衛という個人の栄誉よりも重く伸し掛かっている。それは同時に「よりファンにエキサイティングな試合を」「面白い試合でなければならない」という命題とともにある。「2017年は全試合KO」という難しい課題を掲げつつも今回のワン戦で実現すると、そんな大きな目標も現実味を帯びてくることだろう。

「守る試合はしない」武尊、過去最高のパフォーマンスを見せる!

(“中国の武尊”ワンとの防衛戦に気合い充分の武尊)新生K-1最大のスター、フェザー級王者の武尊が、9.18さいたま大会で初防衛戦を行なう。武尊にとって「初防衛戦」はKrush -58kg、K-1スーパー・バンタム級に続いて3度目の経験となる。Krushでは負傷、K-1スーパー・バンタム級ではダウンを喫するなど、勝っているとはいえ苦い思い出もある初防衛戦。「ベルトは獲るより守るほうが難しい」と言われ、独自の緊張感があるのだろう。それが分かっているからか、武尊は試合前日の記者会見で「守る試合はしない」とキッパリ。「僕がやりたいことをやる」と言い、「それはある意味、趣味です」とも。自分が誰よりも試合を楽しむ。そのことで「過去最高のパフォーマンスを見せられる」と武尊。自分が楽しむための試合とは、つまり徹底的に倒しにいく試合だ。対戦相手は“中国の武尊”と呼ばれるワン・ジュングァン。武尊も認めるほどのアグレッシブな選手だが、会見では「エキサイティングな試合を」としながらも「テクニックを見てほしい」と意外なコメントも。ベルトを奪うため、勝負に徹するということか。打ち合いを求める武尊に「ガードやテクニックを練習してきましたが、試合になったら殴り合うでしょう」とも語っており、試合が始まるまでどんな闘いになるかは分からない。とはいえ、武尊がやることは一つ。「年間全試合KO」を有言実行すべく倒すだけだ。目標は防衛ではなく、あくまでK-1をもっと大きくすること。その野望の大きさが、試合ぶりにも表れることだろう。(C)M-1 Sports Media

KOボーナス乱発するか?K-1最“激闘”区、ウェルター級トーナメントいよいよ開戦

(トーナメント出場選手たち 日本の選手が優勝するか、それとも海外から新たなスターが誕生するか)9月18日のK-1さいたま大会で行なわれるウェルター級トーナメントは「最“激闘”区」と呼ばれている。K-1屈指の人気選手である木村“フィリップ”ミノル、Krush王者の塚越仁志、その塚越のライバルである渡部太基、モハン・ドラゴンなど、倒し倒されの好戦的ファイターが数多く揃っているからだ。そこに外国人選手、久保優太や山際和希という試合運びの上手さもある選手が加わり、優勝予想は恐ろしく困難。勝った選手も大ダメージを負う確率が高いだけに、偶然の要素も優勝争いを大きく左右しそうだ。そんな中、以前からKrush王者としてのK-1参戦を強調し、「K-1にケンカを売る」とも語った塚越は、大会前日の記者会見でも「Krushのベルトを巻いて成長した姿を見せます」と変わらないスタンス。また、1回戦で兄貴分的な存在だった久保との元・同門対決に臨む木村は、「この一年間、誰よりも苦しい思い、嫌な思いをしてきた」からこそ優勝するとコメント。K-1で頂点に届かず、RIZINでのMMA挑戦はKO負け。リマッチはキャンセルに。立ち技復帰戦ではKrushでKO負けしている。そんな鬱憤を一気に晴らせるのは、K-1での優勝しかない。木村をはじめ「30代で格闘技を始めて40代でK-1王者になります」というネパール出身・日本在住のモハン・ドラゴンなど、選手それぞれにドラマがある、このトーナメント。今大会からはAbemaTVからのKOボーナス提供も決まっており、そのことでKO決着への期待もさらに高まりそうだ。またワンマッチでも武尊のフェザー級王座防衛戦、新世代のK-1王者・大雅(スーパー・フェザー級)、武居由樹(スーパー・バンタム級)も登場するなど、トーナメント以外も見どころ満載。会場観戦、生中継を問わず、K-1の魅力を堪能したい。 (C)M-1 Sports Media

“叩き上げ”の王者・武尊「僕は誰よりもハングリー」 中国の強敵相手に9.18K-1で初防衛戦

(C)M-1 Sports Media9月18日のK-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)。で、フェザー級王者の武尊が初防衛戦を行なう。対戦相手はワン・ジュングァン。そのアグレッシブな闘いぶりから“中国の武尊”と呼ばれる選手だ。Krushに参戦し、勝利するとリングサイドの武尊に対戦要求。これを武尊が受けたことでタイトルマッチが実現した。相手が攻撃的な強敵だからこそ「絶対に倒して勝つ」と言う武尊。今年は2戦2勝2KO。これまでのキャリアでは果たせていない、年間全試合KOという予告を「有言実行」(武尊のモットー)に近づけるためにもKOしたいところ。新生K-1のエースとして人気が高まるにつれ、テレビや雑誌などメディア露出も増えている武尊。それだけ忙しくなっているのだが、K-1を世に広めるためならどんな苦労も厭わない。移動時間を体のケアにあてるなど、より濃密な日々を過ごしているようだ。また現在は専門家の指導のもとで本格的なフィジカルトレーニングも。フィジカルトレーニングというと“筋力アップ”のイメージが強いが、武尊によれば大きかったのは「体の使い方を変えた」こと。そのことによって「パワー、スピード、スタミナすべて上がった」という。K-1で2階級制覇を達成してもなお、伸びしろを見出したというわけだ。また今回のタイトルマッチに関して「守る試合は絶対にしない。挑戦する試合をしようと思ってます」と武尊。それはウェルター級王座決定トーナメントもある中で大会の“主役”の座を取りたいという思いからでもあり、K-1をより大きくしていくという意味でも、やはり気持ちはチャレンジャーなのだ。しかも今回は、新たな格闘技大国となった中国の選手が相手。以前ユン・チーと闘って以来、中国人ファイターの強さ、その背景に興味があったと武尊は言う。中国格闘技界は経済発展とともに大会も選手もスケールアップ。設備の整ったジムには外国人コーチがいることも珍しくないそうだ。そういう恵まれた環境で強くなった選手に負けたくないという思いが、武尊にはある。武尊は地方出身であり、東京でも小さなジムで仲間たちと協力し合って強くなった。選手同士でミットを持つのも当たり前だ。武尊にとって、この試合は“叩き上げ”の王者が“エリート”の挑戦者と激突するものでもある。そうしたすべての意味をこめて「僕は誰よりもハングリー」だと武尊。どれだけ結果を出し、人気者になっても、そのギラギラした魅力はまったく薄れていない。

「K-1にケンカを売る。ベルト欲しいわけじゃない」Krushを背負った男・塚越仁志の覚悟

新生K-1は、今年6月の大会からさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナをメイン会場としている。さいたまでの2大会目、9月18日に開催されるのは、新設されたウェルター級(-67.5kg)のチャンピオンを決めるトーナメント(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)。このトーナメントには、系列イベントであるKrushの-67.5kg王者・塚越仁志も参戦する。K-1・Krushの歴史の中でも、塚越は特殊な存在と言えるかもしれない。Krushファイターの多くがK-1出場を目指す中、塚越はK-1に出たいと思っていなかったという。格闘技を始めたきっかけこそK-1だったが「格闘家としてはKrushというリングに立って、Krushに育てられてきたので」。Krushで活躍した選手がK-1に出場する。そうした流れがあることは間違いないのだが、塚越の中にはKrushはK-1の二軍ではないという思いがあるのだろう。「僕はK-1とKrushは別ブランドだと思いますし、K-1のファンにKrushというものを見せて、Krushのことをもっと知ってもらいたいという気持ちだけです」「僕はK-1のベルトが欲しいわけではなく、自分が持っているKrush-67kgのベルトをもっと輝かせることが目的です」Krush王者として、Krushを背負ってのK-1参戦。「K-1のベルトは素晴らしいものですが、トーナメントで優勝したらベルトは返上してもいいと思っています。『世界一強い男はKrushのリングにいる』『Krushに上がってこい』とK-1に喧嘩を売ります」とまで言う覚悟は相当なものだ。

不屈のファイター・木村”フィリップ”ミノル、狙うは優勝のみ いざ、最“激闘”区へ

9月18日にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)。K-1が取り組んできた階級別の王座決定トーナメントだが、今回のウェルター級も充実したメンバーが揃った。そんな中、本当の意味で復活をかけている一人が木村”フィリップ”ミノルだ。5月に開催された「Krush.76」でKENJIにKO勝利し、長いトンネルから抜け出た感のある木村。K-1~Krushの代表するファイター、イベントの顔として新生K-1が盛り上がりを見せるのに反比例するかのようにここ2年は低迷を極めてきた。2015年1月の大会でゲーオ・ウィラサクレックを判定で撃破し、その後HIROYA、マサロ・グランダー、平本蓮を退け4連勝と波に乗る中、ゲーオとの再戦でKO負け、続く野杁正明にもKOと連敗、この悪い流れの中に決定的だったのが、MMA初挑戦となったチャールズ"クレイジー・ホース"ベネット戦での7秒KOという衝撃的な敗戦だ。勝手の違うリングでの開始早々のアクシデントともいえる内容だが、試合前から彼の真骨頂とも言える強気なトラッシュトークや、試合前の派手なパフォーマンスなどがメディアなどで前面に押し出された不幸もあり、著しく名誉とプライドが傷つく結果となってしまった。しかも、リベンジマッチが決定後、ベネットのビザ発行のトラブルで試合が流れてしまうなど、本人にとってはモヤモヤが続く日々となってしまった。さらに拍車をかけたのは、このRIZIN参戦による大きなブランクだ、約1年近く試合をしなかった木村は、2017年初戦となる「Krush.74」での西川康平戦で1R、右フックに沈みKOを負けを喫する。前述の1年近いブランクに加え、Krushに関しては2年8ヶ月ぶりのリングというエクスキューズもあるが、ファイターにとってはこの負のループは致命的で本人も絶望を口にすることもあった訳だが、ここ諦めないのもこの男の凄さだ。2ヶ月後には65kgから67kgへと階級をあげるというリスクもある中、KENJIとの一戦に挑むこととなる。この試合に勝利した木村は「いろんなもの背負って戦いましたし、凄く怖かったです。でも、心だけは負けない自信があったので。この67kgというのは挑戦ですけど、フィジカル負けせずKOでスタートできたのは自信になりました。一回勝っただけで言うことじゃないかもしれないですが、9月のK-1のトーナメントに出たいです。」とその場で9月のトーナメント参戦への意欲を口にした。KENJI戦を前に、一度大きなオフをとり心を整え、ムエタイのジムに通い、ディフェンス技術を磨いていることを明かした。「KOか玉砕か?」というこれまでのスタイルから勝ちに行くスタイルへ― 前戦は短い時間で終わったためその一端を目にすることはできなかったが、テクニカルな側面など、新生木村”フィリップ”ミノルがこのトーナメントで見れるだろう。木村はAbema HIPHOP TIMESのインタビューでこのように語っている。「0か100かなんですよね。で、100の結果を出し続けないのも、僕の良い所なのかも。0が続く事もある(笑)。でも(敗戦も)今となっては良かったのかなとも思うんです。挑戦して、結果ダメで。でも諦めずに行く」。暗いトンネルの中でも、技術を磨き様々な厳しい体験をしながらも、不屈の精神を持つファイターはあくまでもポジティブに前をみて進化し続けてきた。木村”フィリップ”ミノルにとってK-1のウェルター級トーナメントは未知との遭遇といえる。まさに「最“激闘”区へようこそ」というキャッチコピー相応しい大会になりそうだ。

生きるか、死ぬか?卜部弘嵩、キック界のレジェンド・山本真弘とトップファイター対決

(C)Good Loser9月18日のK-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)で、注目の日本人対決がマッチメイクされている。卜部弘嵩vs山本真弘― 立ち技格闘技における60kg前後の階級を代表するファイター同士の対戦と言っていい。ただ、このところの戦績は両者とも芳しくない。卜部は2月のタイトルマッチで大雅に敗れ、K-1スーパー・フェザー級王座を失っている。7月にはKrushでの再起戦にも敗れ、トータルで3連敗中だ。いわはこの試合は復活をかけた試合であると同時に、過酷なサバイバルマッチでもある。とはいえKrush、K-1で王座を獲得するなど、卜部がトップクラスの戦績を残してきたことも確か。練習内容に関しては手応えがあり、2月の試合から大きな変化はないと卜部。ただ、試合当日の爆発力を高めるために減量の方法を変えたりといった微調整はあるようだ。前回の試合では相手が直前に変更、左右の構えが違う選手との対戦になった。そこで本領が発揮しきれない部分もあったため、現在は左右関係なく、相手への対策よりも自分の能力を高める練習が中心になっているとも。「自分はいつもそうですけど、今回も自信がある」と語る卜部。“スピードマスター”と呼ばれるほどの素早い動きとテクニックを持つ山本との対戦にも「今ならスピードでも僕が上」と言うほどの自信を持っている。山本は過去に対戦経験があるだけでなく、同じリングでトップを走っていた先輩でもある。それだけに「昔からよく見ているので、動きはよくわかる」。この試合はトップファイター対決であり、生き残りをかけた過酷な対戦だ。敗れたほうは、そのキャリアにおいて大きな痛手を負い、トップ戦線から大きく脱落することになる。そんな残酷さもK-1なら、インパクトを残す勝利を挙げれば一気にチャンスが掴めるのもまたK-1。卜部自身、そんなリングで長く闘ってきただけに、今さら精神的にブレることはないのだろう。「周りは気にしないで、好きなように暴れるだけ」常に新世代が台頭し、新陳代謝の激しいK-1・Krush戦線。勝つだけでなく存在感を残すことが重要になるからこそ、卜部は好きなように暴れて観客を魅了する。

KO狙って20万円ボーナスも貰う!日菜太、“伝統の階級”70kgにこだわり究極王者へ挑む

(C)M-1 Sports MediaK-1の歴史の中で、ヘビー級に続いて作られた、いわば“伝統の階級”と呼べるのが70kg級だ。旧K-1では魔裟斗を筆頭にK-1ワールドMAXが数多くの人気選手を輩出した。現在、この階級(スーパー・ウェルター級)のチャンピオンはチンギス・アラゾフ。テクニックと倒す力を併せ持った、究極の王者とも言える選手だ。そんなアラゾフに挑戦の名乗りを挙げたのが、日本の日菜太。アラゾフが優勝してベルトを巻いた6月のトーナメントでは初戦敗退を喫したが、闘志はまったく衰えていない。早くも9月18日の大会((18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)での再起戦が決まった。対戦相手は55戦のキャリアを誇るセルジオ・サンチェス。パンチャータイプの選手で、日本では無名ながら「スーパー・ウェルター級の外国人は無名でも怖い」と日菜太は言う。外国人には一発で試合をひっくり返すパワーも持つ選手が少なくないし、どこに強豪が潜んでいるか分からない。豊富なキャリアの中でさまざまな相手と闘ってきたからこその実感だろう。日本人は不利とも言われるスーパー・ウェルター級だが、日菜太は「僕は逃げたくない」とこだわりを見せる。現在の目標は、もちろんチャンピオンベルト。圧倒的な強さを誇る王者アラゾフに対しても「相性はいいと思う」と言う。そしてベルトを巻き、トーナメントで自分に勝ったジョーダン・ピケオーにリベンジするというのが日菜太の青写真だ。今回の再起戦は、そのためのアピールの場。主催者や観客に「日菜太がアラゾフとやったら面白い」と思わせるような試合をすることが重要だ。そのためにも、積極的にKOを狙う。今大会からKO賞として20万円のボーナスが提供されることもあり「K-1はKOを狙うスポーツ。最初から判定を狙うんだったら、それはK-1じゃない」。この言葉からも、日菜太のモチベーションの高さが伝わってくる。かつてK-1 MAXでも活躍しながら、新生K-1とは距離を置いた立場にいたため複雑な思いを抱いてきた日菜太。しかし今は、K-1における日本の70kgを城戸康裕とともに支えるところにいる。31歳、ベテランと言っていい域になってきた日菜太が目指すのは、あくまでK-1スーパー・ウェルター級のベルトだ。

“新生K-1の申し子”平本蓮「K-1が僕の人生を作ってくれた」 自らのベストバウトを語る

9月13日、『平本蓮"オオカミくんでも人気のK-1の申し子、自分で選ぶベストバウト"』がAbemaTVで放送された。もともと格闘技に興味がなかったという平本だが、プロボクサーを目指していた父親の勧めで格闘技ジムに行ったことがきっかけになったそうで、「ハマっちゃったって感じですね。強さを求めることに」と明かす。そんな平本が選ぶベストバウトの1つめは、2014年11月『K-1甲子園2014』の佐野天馬との決勝戦。『K-1』という目標がなくなってしまい、「何をしたら良いのか分からない時期があった」と当時を振り返る平本は、「新生K-1と僕の格闘家人生のスタートが同じで運命を感じた」と語る。この試合は2つのダウンを奪った平本が勝利を収めている。2つ目に、2015年1月『K-1 WORLD GP 2015』の石川祐樹との試合を挙げた平本。もともと防具をつけてのポイント制の試合をしていた平本は、小さいグローブで挑んだ試合に「俺、いま初めて戦っているっていう気になりましたね」とKO勝利したプロデビュー戦の感想を語った。そして3試合目には、2015年4月『K-1 WORLD GP 2015』の飯塚祐己との試合を挙げる。「意外に簡単にKOできるな」と自身でK-1を“ナメていた時期”と平本は振り返るが、試合は1ラウンドで圧勝している。4つ目のベストバウトとして挙げた試合は、2015年9月『K-1 WORLD GP 2015~SURVIVAL WARS~』の木村“フィリップ”ミノル選手戦で、平本は「この試合が僕の人生を変えましたね」と振り返る。突然決まった木村との試合だったが、平本は「ここしかない」と試合に挑んだのだそう。試合は平本が語った通り、リング上で拳を使った“会話”ともいえる激戦を繰り広げ、惜しくも判定負けを喫している。5つ目の試合は2016年1月の『Krush62』での原田ヨシキ戦で、当時2連敗していた平本は「これで負けたらどうしよう」というプレッシャーがあった試合だと振り返る。それに打ち勝ったことで自身が一段階レベルアップしたのだとも分析。試合は平本が2ラウンドでKO勝利し、試合直後には感極まり涙を流していた。ベストバウト6つめは、2016年6月の『Krush66』の佐々木大蔵戦。佐々木に対しても、プロ格闘技に対しても「舐めていたところはあった」と吐露する平本は、この試合に敗れたことによって「格闘技を休憩しようかな」と思ったのだそう。だからこそ自身の弱い部分と向き合うきっかけになったのだとも語った。平本は7つめの試合として、2017年2月の『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN』のブリース・デルバール戦を挙げた。佐々木との戦いに敗れ、自身と向き合った後の戦いとなったが「どうしても勝ちたい」という思いで挑んだそうだ。試合は激闘の末、平本が判定勝利を収めている。9つめは2017年2月『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN』でのゴンナパー・ウィラサクレックとの試合。平本は「一生自慢できる試合なんじゃないかと思いますね」と胸を張る。誰もがゴンナパーの勝利を疑わなかった試合だったが、大歓声を背に受けて玉砕覚悟で戦った試合は1ラウンドで平本が衝撃のKO勝利を収めている。10試合目に選んだのは同大会での初代ライト級王座決定トーナメント決勝戦のウェイ・ルイとの試合。ゴンナパーを下し、満身創痍で挑んだ試合は惜しくも判定負けとなったが、対戦相手のウェイからも「パーフェクト・ファイター」と褒められたそうで、自身も試合後「スッキリした」と潔かった。11番目に選んだ試合は2017年6月『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN』でのウマル・パスハエフ戦。「K-1を背負うという気持ち」で挑んだという試合は、さらなる成長を見せつけるような安定した試合運びで常にウマルにダメージを与え続け、完勝とも言える内容で判定勝ちを収めている。ベストバウトを振り返りつつ「K-1が僕の人生を作ってくれた」と格闘技への感謝を述べる平本は、感動できる試合をすることで恩返しをしたいと、今後の抱負を語った。

足立区から世界のヒーローへ 王者・武居由樹「格闘技で子供達に夢を与える」

2017年はK-1の勢力図が大きく変わった年として、格闘技ファンに後世に語られる―。2月に21歳の大雅が卜部弘嵩を下し、K-1 WORLDスーパーフェザー級王座を獲得、19歳の平本蓮が初代ライト級王座決定トーナメントのファイナリストへ、6月の大会では、19歳の西京春馬が小沢海斗に勝利と若い力が台頭する中、最もビックサプライズを起こしたのが、4月のトーナメントを制し第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者となった21歳の武居由樹だ。9月18日に開催される「K-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で行なわれるウェルター級王座決定トーナメント」(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)で、武居はタイトル獲得後初の試合、対伊澤波人戦に臨む。それまでKrush王者として-53kgで戦ってきた武居にとって、1階級上のスーパー・バンタム級しかもK-1のトーナメントというのは大きな挑戦の一つだった。武尊のフェザー級転向により空位になったタイトルという重みに加え、国内外ふくめ強豪がひしめく中、持ち前のどんどん前にでるアグレッシブなスタイルを貫き戴冠。その強さが階級を超えて本物であることを証明した。小学4年、10歳の時に更生の目的で門を叩いた足立区にある所属ジム「POWER OF DREAM」。古川誠一会長の元に住み込みで練習を続けてきたという武居。その練習する姿を見る限りでは、公園で軽いランニングや後ろ走り、タイヤを押す・叩くといった内容。時には和気藹々とした空気の中で「この練習環境でチャンピオンが生まれるのか?」と思う疑問すら感じる瞬間があるが、古川会長との二人三脚で行う利にかなったトレーニングにより徐々に強い王者となる土台が築かれていったのだという。公開されたドキュメンタリー「ONE DAY #15」では、武居のプライベートでの自然体すぎる姿を捉えているが、彼の過去を知る人々はかつての荒れていた彼のことを回想する。今ではにわかに信じられない話ではあるが、興味のなかった格闘技へ徐々に向き合うようになり、強くなるうちに闘うことが好きになっていたという。番組でも「10年前最初に格闘技をはじめた自分は本当に夢も希望もない子どもだった」と回想するが、10年という月日が、努力を生み出し、その中で人々と接することで自覚が芽生え、積み重ねの中で夢を見つけ王者になっていく、という理想的な姿そこにある。足立区の皆が応援するローカルヒーローから世界へ。今回も試合後に「足立区から来ました武居由樹です」というお馴染みのマイクパフォーマンスが聞けることを期待したい。