【ベラトール】加藤久喜、グレイシー刈りに成功!打撃数で勝る作戦勝ち

1月21日(現地時間)ロサンゼルス、ザ・フォーラム で開催された総合格闘技「ベラトール170」で加藤久喜がハレック・グレイシーに3-0(30-27.29-28.29-28)で判定勝ち、グレイシー超えを果たした。


ミドル級の5分3ラウンドで行われた試合は、空手ベース、大道塾出身の日本人格闘家、加藤と、ベラトール初参戦となるハレック・グレイシーは、ホリオン・グレイシーの息子というグレイシー柔術の直系後継者の一人。


序盤は距離を取りながら蹴りで相手を伺う加藤に対して、ハレックもサイドキックなどで打撃戦への姿勢を見せる。

距離を縮め組み合うことを嫌う加藤も慎重な立ち上がり、「打撃と寝技」両者の特徴の違いが膠着を生むが、加藤がラウンド終盤コツコツとローを入れ状況を伺いながら、残り30秒でスーパーマンパンチからラッシュ、倒れ込んだハレックにパウンド攻撃。同時に足関節を狙ったハレックから逃れ再びスタンドになる1R終了のゴング。

2Rに入ると、再び両者の見合いに。再び加藤がローを単発で当てるものの、極端に手数の少ない展開とサークリングが続き、観客からもブーイングが起き、レフリーからも両者の消極性に対して警告。試合再開後、加藤がボディへのパンチ、ミドルキックなど積極性を一瞬見せるが慎重な態度は変わらない。ラウンド終了間際に加藤がパンチからハイキックのコンビネーションでラウンドを終わらせる。

3R。前2ラウンドが加藤のラウンドということで手負いのハレックが前に出て打撃戦に挑み、組合いからケージ際で小外刈りからテイクダウンを試みる。しかしここで耐える加藤が払腰ぎみに投げを放つとハレックがスリップ気味にはらわれる。ここで蹴りを交えた打撃に持ち込む加藤に対して片足タックルからテイクダウンに成功するハレック、ラウンドは残り2分30秒。必死で防御する加藤は細かい打撃を受けながら密着してガードするも、サイドポジションからマウントとハレックの独壇場。守りの加藤に対してハレックのパウンドで目尻をカットするもここは加藤がこらえてラウンド終了。


判定は30-27、29-28、29-28で加藤の勝利。ラウンドを通して消極的な内容に見えたか会場からはブーイングも聞こえたが、打撃系選手とグレイシー柔術の対戦というバックボーンの違いを考えると、両者ともに長所を消す展開になることは予想の範囲内だろう。

試合を通じて寝技に持ち込まれず慎重に距離を保ちながら、リスクの少ないラウンド終盤に打撃をまとめた加藤。ベラトールのリングでの経験が差を産んだ印象だが、「作戦勝ち」というよりは、ミッションを適切に全うする綱渡りのような勝利ともいえる。


いずれにしても「2017年をベラトールのミドル級タイトル」宣言している加藤にとっては、タイトル戦線に名乗りをあげる勝利。

一方のハレックも前半2ラウンドで力は発揮できなかったものの、最終ラウンドで寝技に持ち込み「持ち味」を発揮しただけに次戦からの戦いに期待したいところだ。


(C)AbemaTV

続きを見る