“日本MMAの申し子”松嶋こよみ、日本のリングで初黒星も次に向けて大きな期待

 12月18日に開催された「PANCRASE 283」で、期待の23歳、松嶋こよみがマルロン・サンドロと対戦し1R2分51秒TKOで日本のリングで初の黒星を喫した。


 試合は、ラウンド序盤積極的に攻めた松嶋に対して、じっくりみながら無駄のない攻撃とラッシュで、試合をまとめた大ベテラン、サンドロの上手さが目立つ展開となった。


 若くしてキック、柔道、レスリング、極真がベースにあるオールラウンダー、松嶋こよみ。昨年の修斗新人王が迎えたパンクラス2戦目。プロデビュー以来5連勝、その後PXCのリングでロランド・デイにKO負けで初黒星を喫したが、初参戦のパンクラスでフェザー級の上位ランカー、牛久絢太郎に勝利と、日本でも最も勢いのある若手ファイターの一人。


 一方のマルロン・サンドロは元パンクラス・フェザー級王者で00年代後半SRC(戦極)に参戦した日本でもお馴染みのファイター。ここ数年は「ベラトール」や「Road FC」などで試合を続け、39歳となった今でも精力的に試合数を重ねている。


 序盤、距離を取りながら速い前蹴りやローなどを放つ松嶋、対して軽快なフットワークでサークリングしながら強烈なローを叩き込むサンドロという展開。松嶋が意表をついた回し浴びせ蹴りを放つがこれは不発。


 その後も等距離での単発で互いに空を切るハイキック合戦などの攻防のあと、前にでた松嶋の顔面にサンドロが合わせるように強烈な右フックを炸裂。


 崩れ落ちた松嶋に背後に回り込み、亀の状態からパウンド、松嶋もサンドロを持ち上げ打開を図るが、腕をフック。それでも松嶋は、立ち上がりケージ際にサンドロを追い込みタックルを試みるも、頭部横を狙いすましたようにヒジの嵐を落とす。この強烈な攻撃に膝をついた松嶋に対し、さらにサンドロは容赦なくパウンド、ここでレフェリーが試合を止めた。


 ここまで飛ぶ鳥を落とす勢いで修斗で連勝街道をひた走り、パンクラスでも初戦勝利と日本のMMAの世界に新風を巻き起こした松嶋だったが、実績あるベテラン、サンドロの前に1RでTKOされ日本のリングでも土がついてしまった。


 39歳のサンドロの巧みなフットワークや距離感覚に、しびれを切らすように前に出たタイミングで狙いすました一撃を食らった松嶋は、試合後自身のTwitterでも「このパンチ貰って完全に失神してました」と試合を振り返った。


 積極的に前に出るスタイルが今回は裏目にでてしまった感はあるものの、これもまた若い松嶋の魅力の1つ。今回こそ老獪なベテランの術中にはまってしまった感はあるが「自分にはこの世界で生きていくしかないと思うのでまた仕切り直して次に向け頑張ります!」と次に向けての意欲をみせている。

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