「RISEは那須川天心だけじゃない」王者・野辺広大、エースへの挑戦

“神童”那須川天心のホームリングとして知られる立ち技格闘技イベント『RISE』では、那須川に続くエース候補がいる。それが、現スーパーフェザー級王者の野辺広大だ。

(1月大会で裕樹とエキシビションを行なった野辺(左)。)


野辺は1995年生まれの21歳。まさに次世代を担う存在といっていい。新人時代からその能力を高く評価され、2015年にはシュートボクシング・海人とのホープ対決を制して株を上げた。

2016年には花田元誓との王座決定戦に勝ち、RISEスーパーフェザー級王者に。チャンピオンとしてRISEを引っ張るという自覚から「RISEは那須川天心だけじゃない」と堂々のエース宣言。その後も強敵を相手に高い勝率を誇っている。昨年11月には、発の国際戦で秒殺KO勝利を収めている。


そんな野辺が、3月5日のRISE・後楽園ホール大会に出場することになった。対戦相手は、やはり外国人(韓国)のチャンヒョン・リー。かつて、日本キック界トップ中のトップである梅野源治をK-1ルールで下したことのある選手だ。その後、梅野がリベンジに成功しているものの「あの梅野と1勝1敗」という比較対象があるだけに、野辺にとっては真のエースになるための関門とも言えるマッチメイクだ。もちろん、チャンピオンとしては単に勝つだけではなく、観客を納得、満足させる内容も重要になってくる。


そして当然のことながら、エース候補には次々と“課題”が出されるもの。実現が期待されているのが、RISEで3階級制覇を達成したベテラン、“ミスターRISE”こと裕樹との対戦だ。

現在はスーパーライト級王者の裕樹だが、階級を下げることを明言しており、そうなれば野辺のベルトがターゲットになってくる。1月28日の後楽園ホール大会では、エキシビジョンマッチを行なった両者。野辺の師匠である吉本光志トレーナーが「前哨戦だと思っていけ!」と檄を飛ばす中、野辺と裕樹は試合さながらの打撃戦を展開してみせた。


エキシビションが終わると「今年中に白黒つけましょう!」と野辺。裕樹の挑戦を、“ミスターRISE”からの「自分にRISEを任せて大丈夫なのか」という問いかけだと感じているという。

裕樹を下して、真のエース襲名へ。しかしその前に、チャンヒョンにいい勝ち方をしなければ前には進めない。5月大会では那須川の世界戦も決まっているRISEだが、2017年は野辺の“エースへの道”も大きな軸になりそうだ。

文・橋本宗洋

続きを見る