“世紀のリベンジマッチ”に挑むキング・モー、「ベラトールは俺にとっては『イチバン』の団体さ」

4月1日(土)、『Bellator175』(ベラトール)のメインイベントとして、ランペイジ・ジャクソンvsキング・モーの「世紀のリベンジマッチ」が行われる。

両者は、2014年5月にBellatorライトヘビー級トーナメント決勝で対戦、ジャクソンが判定で勝利を収めている。しかし、試合後も場外バトルは続き、遺恨が勃発。「MMA最大の因縁の対決」として約3年ぶりに開催されることになった。


モーは昨年末行われた「RIZIN」にて、欠場したヴァンダレイ・シウバの代役としてミルコ・クロコップと激闘を繰り広げた。敗れはしたものの、そのファイティングスピリットと姿勢に世界中の格闘ファンは敬意を払い、称賛を惜しまなかった。

AbemaTV「格闘チャンネル」では、その試合の翌日のモーに直撃取材を敢行。ミルコ戦やヒョードルについて、2017年の野望などを語った。そのインタビューをお届けしたい。


■ミルコはヘビーだったけど、十分な練習期間さえくれたら叩きのめせた


――(昨日の)RIZINは残念でしたね。

モー:振り返ってみると、いい試合はできていたと思うんだけど「ミスを犯してしまった」ということなんだろうね。自分よりもデカイ(普段彼はライトヘビー、ミルコはヘビー級)相手だったけど、十分な練習期間さえくれたら叩きのめせたと思ってる。

――石井との試合からわずか2週間でした。

モー:石井との試合の後、準備期間なんてほぼゼロだったな。笑 アイルランドから家に帰り、少し休んで、また荷物をまとめて日本に向かった感じだった。石井との対戦用に作ったベースをもとにミルコと試合した感じであって、ミルコ戦との準備は「ゼロ」だったね。

――こんな「ビッグマッチを月に複数回」なんて経験ありますか?

モー:2015年のRIZINくらいかな。笑 二日で3試合・・もっともあの時はトーナメントに向けて相手を研究してしっかり準備する時間があったけどね。クロコップと石井は同じサウスポーだけど、まるで違うスタイルの相手だから本当は時間が必要だったと思う。

――普段はライトヘビーですよね。階級は気にしますか?

モー:どちらかというとあまり気にしないというか・・「オールドスクール」なファイターなんだと思う。つまり、体重とかにナーバスにはならない、いける階級なら戦う、っていう感じの。だから今後「この階級じゃなきゃ」なんていうのもないね。戦った後にちゃんとファイトマネーが支払われるのか、っていうのが唯一気になるポイントかな。笑

――2月のベラトールではヒョードルとマット・ミトリオンが対戦しますが、ヒョードルをどう見ていますか?。(注※マット・ミトリオンの体調不良により中止)

モー:ヒョードルのパンチは未だに凄まじいよね。一方、マットもフィジカルが強いからな。もちろんぜひ、ヒョードルとは試合してみたいね。組まれたら誰とでもやる、っていうのが俺のスタンスだから。

――ヒョードルの現在の力って、果たしてどれくらいのレベルにあるんですかね?

モー:ヒョードルがもしトレーニングに集中してしっかり準備してくるなら、今でも世界で最も危険なファイターの一人だと思うよ。だけど今はロシア政府の仕事とかもしてるし、家族との時間も大切にしていると聞いてる。ベストのコンディションを作るのを邪魔するような要素がたくさんあるよな。

――自分が戦うとしたらどういうプランでやります?

モー:そうだな・・・相当研究して、「対ヒョードル」のプランを作るだろうね。彼はレジェンドだから、俺もファンを盛り上げたいし「ドリーム・マッチ」になるんじゃないか?スマートに戦い、ハードに攻撃して、最後はノックアウトしたい。KO決着にはこだわるだろうね。

■ミルコだって把瑠都だってアミールだって、ぶっ飛ばしてみせる


――ベラトールはどんな団体ですか?

モー:ベラトールは俺にとって「イチバン」の団体さ。ベラトールにはアメリカのMMAっぽい洗練された部分と、日本のMMA、PRIDEやDREAMの雰囲気が混ざってるんだよ。

トップクラスのマッチアップ(対戦カード)があるし、ファイターたちはただ試合をするだけじゃなくて客を喜ばせたいっていうマインドがあるんだ。金のためだけじゃない、ファンを盛り上げたいという想いのことさ。

CEOのスコットもスタッフも選手を丁寧に扱う。ファンと選手も距離が近い。いつだって握手したり、写真を撮ったりね。

そういう雰囲気は、ベラトールが「ベストの団体だ」って感じさせてくれるね。日本の団体とももっと交流があれば・・・と思うけどな。ベラトールの選手が日本に来たり、日本の団体の選手がベラトールに出たりさ。

――これだけ試合をしてきて、もっと欲しいもの、まだ手に入れていないものは何でしょう?

モー:お金も大事なんだが、俺は楽しみたいんだ。練習も楽しいし、試合はいうまでもないし、こういうインタビューだって楽しい。楽しんで、お金ももらえたら最高だろ?だから戦うことが「ドリーム・ジョブ」だって思ってるのさ。

――リング上のパフォーマンスはワイルドですが、紳士的な人でびっくりしました。

モー:苦笑 アメリカではどちらかというと嫌われ者だし、「死ね!」「負けちまえ!」って野次られてるけどね。でもMMAはエンタテインメントでもあるだろ?ある意味でプロレスと同じような側面も持っているわけだ。

俺たちは商品を売っているようなものでね。アメリカで、「イカす髪型だね」「その靴いいな」とかなんとか相手を褒め合っているようなファイター同士の試合なんて、誰が見る?お互いこき下ろしてれば、人々は「うわ、本当にお互い嫌いなんだ・・」って感じて試合が見たくなる。だからバッドサイドに偏った自分の側面を押し出しながら、盛り上げてるんだ。時には「素顔の自分」でいることが、興行を盛り上げるために最悪のアプローチにもなりうるわけだからな。ブーイング上等だよ。

――日本ではその同じキャラクターが受け入れられてるのは不思議ですね

モー:日本のファンはこういうゴージャスな(グラムな)押し出し方を好いてくれるんだよな。

そもそも俺は楽しみたいからありのまま振る舞ってる部分もあるんだけど、厳しい練習をして自信を持って挑むと、アメリカではブーイングされて日本では応援されたりする。日本だと本当に「ありのまま」でやれるよね。

だから尚更昨日の負けは悔しいんだ。ぜひ、ベラトールでもRIZINでも、リマッチを組んでほしい。6週間の準備期間さえくれたら!

ミルコだって把瑠都だってアミールだって、ぶっ飛ばしてみせるから。日本のファンに見守れてリベンジがしたいんだよ。

――2017年の目標は?

モー:組まれた試合すべてに勝つ。稼ぐ、儲ける・・ってとこだな。笑 本当は月に1回だって試合はできるんだ。これが俺の仕事だからな。

――日本のファンにメッセージを

モー:今やベラトールはTOPレベルの団体だ。

だけどミルコとの再戦やトーナメント王者との試合を組んでくれるなら、日本に来るぜ。

――AbemaTVを見てくれているファンに一言お願いします。

モー:AbemaTVでベラトールを見てくれてありがとう。これからも激しい戦いを見せるから楽しみにしてくれよな!

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