古舘伊知郎もビックリ!?天龍源一郎、高田延彦らプロレス界の酒豪・大喰い伝説

映画「LIVE FOR TODAY 天龍源一郎」より (C)2016 天龍プロジェクト


 プロレスラーといえば、大酒飲みで大食いというイメージが強い。現在は体調管理などの面から暴飲暴食をする選手は少なくなったようだが、プロレスラーらしい常人離れしたエピソードは数多い。


 「大巨人」「世界8番目の不思議」「人間山脈」などの異名で知られ、新日本プロレスやWWEで活躍したアンドレ・ザ・ジャイアントは、プロレス界きっての酒豪として知られる。特にビールやワインの消費量については様々な伝説が残されている。


 1975年に新日本プロレスがブラジル遠征を行った際、ロサンゼルス経由サンパウロ行きの飛行機の機内にあったビールを全部アンドレが飲み干してしまい、他の乗客からクレームがついたと言われている。


 関係者の証言によると、この飛行機にはビールが200~300本用意されてあったというから驚きだ。また、新日本プロレスの北海道巡業で札幌ビール園に出かけたアンドレは、生ビールを大ジョッキで89杯とジンギスカン焼肉11人前をぺロリと平らげて平気な顔をしていたという。


 アンドレのライバルの一人であるハルク・ホーガンは、「アンドレの誕生日の際に、移動バスにワイン1ダースをプレゼントとして用意したら、出発から2時間半で全部空けてしまった」と証言。晩年にタッグを組んでいたジャイアント馬場とは巨人同士でウマが合い、選手バスでは隣同士に座って二人で冗談を言い合いながらワインを飲んでいた。


 そのため、全日本の選手バスにはアンドレ用のワイン冷蔵庫が用意されていたという。ちなみに馬場は「いくら飲んでも酔わない」という理由から、あまり酒が好きではなかったといわれている。


 「狂犬」のニックネームで知られ、新日本プロレスに頻繁に来日していたディック・マードックも酒豪として知られ、、特にビールをこよなく愛しておりサインをする時に自身の名前の横に、好物として「beer』と書き加えることもあったという。


 ある日、当時の新日本プロレスの実況担当だった古舘伊知郎と焼き肉屋で飲み、大量の肉とビールを胃袋に流し込んだマードック。古舘がこれ以上飲めない、食えないという状態で店を出て、ホテルに帰るのかと思いきや、生卵を2個ずつ落とした屋台のラーメン4杯を平然と平らげ、その後ホテルのバーでウイスキーを2本空けたというエピソードが古舘の自叙伝に記されている。


■日本人レスラーの豪快エピソード


 日本人レスラーで酒豪といえば、2015年に引退した「ミスタープロレス」こと天龍源一郎だ。天龍の酒の飲み方は、アイスペールにヘネシーからビール、コショウ、タバスコと店にあるモノを全て放り込んだ「天龍カクテル」なる飲み物をまず自分が一気飲みをする。その後他の人にも同じ飲み方をさせ、その時に少しでも躊躇すると「お前はもういい!」と言われてしまうため、他の人はキツイ思いをしたという。


 見知らぬ人含め飲んでいた店にいた人全員の勘定を払うという気前の良さも持ち合わせ、地方巡業で若手レスラー、裏方スタッフ、マスコミと食事や飲み会に出かけた時も、勘定は全て天龍が持ってくれたという逸話も残されている。


 現在はタレントとしても活躍している高田延彦も酒豪伝説を持つ一人だ。デビュー間もない頃、アメリカ遠征から帰国する飛行機でのこと。その日がちょうど誕生日だった高田は、CAにそのことを伝えたところ、お祝いにウイスキーの18年物や高級ブランデーなどプレミアムなお酒をサービスしてくれた。グラスが空けば「もう一杯いかがですか?」と、機内はガラガラだったためCAも高田に何杯もお代わりをすすめてくる。


 気をよくした高田は、水割りでは物足りなくなり、ロックを頼み、最初はシングルだったのが、何度も頼むうちにダブルになり、そのうちなみなみに。何十杯とお代わりを繰り返しているうちに、ついに飛行機にある酒を全て飲み尽くしてしまったという。高田曰く、今までの酒代は「トータルすると都内に一軒家が2棟は建ってる」ほどだという。


 日本出身プロレスラー史上最重量となる225kgの体重を誇る浜亮太は、大相撲からプロレスラーに転向した選手だが、角界入りした時の体重は80kg。しかしすぐに大食漢の才能が開花し、わずか2年で203kgにもなった。力士時代はフライドチキン20ピースを平らげる、焼酎のボトルを2人で一晩30本空ける、100個食べたら無料のギョーザ専門店では完食するなど多くの伝説を残した。


 プロレス転向後もファンから道場にギョーザ1000個が届き、チャンコ番の浜が毎日つまみ食いして、約700個を1人で食べ、更に焼肉店で肉30人前、都内の寿司店でにぎりずし80貫平らげたという。なお道場の体重計は、150kg以上は計測不能で、知人から紹介された都内の鉄工所で3トンまで量れる業務用のはかりにのり計測したらしい。


 他にも新幹線の食堂車のメニューを全て平らげたという小林邦明や、じょうごに注いだ1升の日本酒を一滴もこぼさずに飲み干す矢野通など、プロレスラーの酒豪・大喰い伝説は枚挙に暇が無い。これからもプロレスラーには規格外の豪快なエピソードを期待したい。

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