プレハブから世界の頂点へ 日本最年少UFCファイター・井上直樹のルーツとは?

6月17日(土)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催される『UFC Fight Night 111』に、期待の若手格闘家・井上直樹が参戦。日本最年少(19歳)という若さで<UFC(Ultimate Fighting Championship)>と契約を結んだ井上の強さの原点に元総合格闘家・大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS主宰)が迫った。

井上が練習をする愛知県豊橋市にある「空手道白心会」は、山口定則会長が立ち上げた小さな街道場だ。住宅街にひっそりとたたずむ同道場だが、井上選手や、実姉であり女子総合格闘技<DEEP JEWELS>でストロー級女王の称号を持つ魅津希(みずき)選手を輩出した道場として注目を集めている。


大沢が、UFCファイターを生んだ指導について山口会長に聞くと、「レスリング、柔道、ボクシングに通った方が必ず強くなるのだったら、絶対そうする…。だけど『本当にそうなのか?』っていう思いがあります」「選手の育成、力量、体の状態だって、色んな所に行ったら先生は把握していない」とのことで、従来のファイターの育成について疑問を抱いているという。さらに「『何としても自分が強くしてやらなければならないぞ!』という想いがあります」と、コーチとして生徒を育てる強い意志を語った。


また、指導する上で心掛けていることについて「頭へのダメージが心配なので、マススパーリングを多くして、強く(強いスパーリング)はたまに。マススパーリングでやる技術が、強く打ち合って使えるかどうか確認するだけ」とダメージの蓄積に気を配りつつ、技術を磨くための秘密を教えてくれた。


練習を終え、大沢が井上に現在のコンディションを聞くと、はにかみながらも「バッチリです」と答えた。17日に対戦するフィリピンのカールス・ジョン・デ・トーマス選手への対策や試合運びのイメージについては、「相手の動画を見て色々と考えています」「(自分は)打撃も寝技もできるので…KOとか狙えたらいいなって」と、静かにKO宣言し自信をのぞかせた。姉の魅津希も、弟のUFCデビューについて「勝ち負けどうこうより、思いっきり頑張ってほしいですね」と背中を押す。


最後にUFCに向けての意気込みについて聞かれると、井上は「夢の舞台だったので、参戦させていただけるのは光栄ですし、頑張らなければいけないっていうのはありますね。そこで……なんとか、まずは1勝できればいいなと思います」と、若いながらも真摯な姿勢を崩さなかった。


6月14日で20歳を迎え、脅威の若さでUFCデビューを果たすことになる井上が、どんな戦いを見せるのか?要チェックだ。


(大沢ケンジのニッポンMMA探訪 愛知県豊橋市 空手道白心会編/AbemaTV格闘チャンネル)

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