進化した村田夏南子、復帰戦を勝利 得意の高速タックルも炸裂

 7月2日「PANCRASE288」ディファ有明大会で、元女子レスリング日本代表で、総合格闘家の村田夏南子が、クレア・フライヤーと対戦。昨年末の敗戦以来、約7ヶ月ぶりの復帰戦に勝利した。

 4月に予定されていた初参戦が膝の裂傷で延期となり今回が、初のパンクラス出場となる村田、一方のクレアも初参戦で立ち技中心のストライカーという情報以外は未知数ということもあり、序盤からスタンドでの探り合いからスタートしたこの試合。


 身長とリーチに勝るフライヤーに対して村田も右のジャブを軸に積極的に序盤から仕掛ける。一方のフライヤーはタックルへの警戒からやや腰が引けた状態での打撃戦だが、開始1分村田が、得意の高速タックルからテイクダウンに成功。下から仕掛けるフライヤーとのスタンドでの組合では、村田がフライヤーを持ち上げ叩きつけパワーの差をみせつける。


 上になった状況で有利に進める村田だが、足を絡め抵抗するフライヤーにテイクダウンを何度も奪い効果的な重いパウンドを見せるなど打撃面での進化をケージ上で体現するが、必死にディフェンスするフライヤーに決めきれない。ラウンド終了間際には鮮やかな投げに、鈍い音のするパウンドと優位に進め10-9で3人のジャッジが村田を支持。


 2Rに入ると、村田はスタンドでさらにタックルへ警戒するフライヤーに打撃で果敢に挑むが、相手のリーチの長さに苦戦するが、相手の胸元に入ると楽々とテイクダウンを奪う。1R同様抵抗するフライヤーに下から腕を決められる場面も冷静に対処、その後もケージ際でパウンドを打ち続けるなど積極性を見た、このラウンドも村田がとった。


 3Rもスタンドでの2分近い攻防から再び村田がテイクダウンを奪う展開。ここでも細かいパウンドなど攻撃の手を緩めない村田は、残り30秒のところでアームロックで一本を狙うが、決めきれずに試合終了。


 試合は終始、村田が圧倒し判定結果も3-0(30-27 30-27 30-27)で勝利。試合後のインタビューでは「7ヶ月ぶりの試合で、また悔いの残る試合をしてしまいました」と決めきれなかったことを悔む場面もあったが、復帰戦を白星で飾った。


 期待値が高い選手ということで村田には更に上のレベルを求められるが、今回もトレーニングの成果をケージの中で体現しようと、試行錯誤が感じられる戦い方であった。

特にパウンドの技術と威力は、過去数戦をはるかに上回る力を発揮し、今後村田の大きな武器になりそうだ。その一方で、何度か危ない場面もあった。2Rの上を取りながらもフライヤーの一発逆転を狙ったアームロック、後半のケージ際の組合いから数発浴びたヒザなど、力のある相手だと一本取られる可能性のある攻撃を受けた点、また3Rということもあり、やや力がなかったものの、スタンドで一日の長があるフライヤーのパンチを数発被弾したシーンでのディフェンス、レスリング出身選手に多いテイクダウンに成功した後の決め切る力など、まだまだ経験不足を感じさせる点があった。前述の「悔い」という言葉の通り圧勝してなお勝利に貪欲な姿勢を見る限りでは、村田夏南子は次戦もさらなる進化した姿を我々に見せてくれそうだ。


photo:AbemaTV格闘チャンネル


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