蝶野正洋が振り返る「G1の歴史と名勝負」 長州力、橋本真也、武藤敬司との戦いも

7月21日、『蝶野正洋がガッデム!選んだG1BEST BOUT』(AbemaTV)が放送された。番組では“闘魂三銃士”として一時代を築いた蝶野が、今年で27年目となるG1の歴戦の中から名試合を5つ選び、その魅力を語った。同大会最初の優勝者であり“夏男”“ミスターG1”とも称される蝶野は、G1について「どういう大会か分かってなかった」と最初の印象を振り返る。


そんな蝶野が名勝負の第5位に挙げたのは第1回大会の長州力戦で、当時トップ選手であり“越せない壁”と思っていたと長州への思いを語った。なお「人とは違う感性を持ってましたね」と長州を評し、試合では苦戦した蝶野だったが、最後にはSTFを決めて勝利を収めている。


第4位は2016年、ケニー・オメガと後藤洋央紀の決勝戦。蝶野は同試合の解説に入っており「気持ち的には日本人選手の優勝を期待していた」としながらも「やっぱりG1は、その期間だけ光が落ちてくる選手がいる」と、優勝して一気にスターダムに上り詰めたケニーについて「凄い選手になりましたね」と評価しつつ「(自分が)全盛期だったらやってみたいけど、今はやりたくない」と吐露。VTRではケニーがG1初出場ながらも“片翼の天使”で勝利をおさめ、試合後に流暢な日本語で観客を沸かせる様子が紹介された。


3位には、第1回G1の決勝進出決定戦での“破壊王”橋本真也との試合を挙げる。「俺が獲ってやる」と意気込んで臨んだ試合だったが、当時のスター選手が次々と脱落する中、まだ人気選手ではなかった蝶野は自身の活躍で暴動が起こるのではないかと危惧し「ヤバいだろと。早くトンズラしてぇなという気持ち」と試合時の本音を漏らしていた。


また、当時は試合展開の早い“ハイスパートレスリング”が主流だったと語る蝶野は、この大会が契機となり“ストロングスタイル”の潮流が生まれたのだと、“闘魂三銃士”の台頭によるプロレス界の変遷を解説した。


2位に挙げた試合は2015年、棚橋弘至と中邑真輔との優勝決定戦。蝶野は「今の新日本を象徴する戦い」と評して「棚橋が頑張らないといけない大きなポイントになった」と新たな時代の分岐点となったのだとして、試合後に中邑が渡米したことから「もう見れない試合」とも語った。


そして1位に挙げたのは、第1回大会の蝶野と武藤敬司との優勝決定戦。番組内で蝶野が取り上げた自身の3つの試合が、すべて第1回大会からのものとなった。蝶野は26回の歴史の中でこれを上回る名勝負は多くあるとしながらも「(G1の歴史を)決定づけたのは、26回続いてきてる第1回の決勝戦のインパクト」と重要性を説いた。「これだけ長く続くとは思わなかった。これだけ長く続いているシリーズは無い」と語る蝶野は、G1について「今の新日本を象徴する闘い」と締めくくり、番組は終了した。

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