内藤哲也はいかにして“制御不能のカリスマ”となったのか その魅力と変化に迫る

近年のプロレス界で、最も変化し、ブレイクを果たした選手といえば、内藤哲也だろう。2016年イッテンヨンから2017年イッテンヨンまでの激闘の数々「新日本プロレス 内藤哲也の全シングルマッチ」(7月28日(金)6:18~ AbemaTV)が放送される。


ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率い、確かなテクニックと団体批判も辞さない毒舌で人気を博している内藤だが、かつては“伸び悩み”の代表のように見られていた。新日本本隊、つまりベビーフェイスとして活動していたのだが、そのことで「ファンに愛されなければいけない」という意識に縛られていたのかもしれない。


選手に遠慮があれば、ファンはそれを見透かしてしまう。内藤はG1で優勝してもファンの支持を得られず、翌年の東京ドーム大会ではオカダ・カズチカとのIWGP戦がファン投票によって(ダブルメイン第1試合に)格下げされてしまうという屈辱を味わった。


しかし、「自分を変えなければ終わる」という決意で渡ったメキシコ遠征で、ユニット「ロス・インゴベルナブレス」に加入したことにより、内藤は覚醒した。誰にも遠慮はしない。思ったように闘うし、思ったことを言う。そういう姿勢がファンに支持されたのだ。


昨年は中邑真輔が新日本を離脱し、WWEと契約。しかし内藤はこれを団体の危機ではなく、自分がのし上がる「チャンス」だと捉えた。その結果どうなったかは、多くのファンが知るところだ。内藤の“ブレイク期”である2016年から2017年にかけての試合ぶりと、どんどんファンからの声援が高まっていく光景は痛快ですらあった。


現在、内藤は真夏のリーグ戦「G1クライマックス」の真っ最中。かつて優勝しても評価を得られなかった屈辱のG1。ブレイクした今こそ、あらためて頂点に立ち、「お客様」(内藤はファンをこう呼ぶ)の喝采を浴びたいところだろう。その上で1.4ドームのメインに立つことで、内藤のブレイクストーリーは完成するのだ。


photo:Abema格闘チャンネル

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