“絶対王者”オカダ・カズチカに対する「負けろ」の空気 最強王者ゆえの勲章か

世界一過酷な総当りトーナメント、新日本プロレス「G1 CLIMAX 27」でも参加20選手の中で唯一無敗と強さを発揮しているオカダが妙に荒ぶっているのだ。


多くのファンが名勝負製造機と化している2017年の成果を認めている筈だが、G1のリングではそのオカダへの風当たりが厳しい。ほとんどの試合で対戦相手への声援が圧倒的に多いのは、判官贔屓、最強王者ゆえの勲章ともいえるが、毎戦名勝負を繰り広げながらも、あまりにも厳しい「オカダ負けろ」という空気を本人もひしひしと感じているはずだ。明らかにダーティーな方法で攻める矢野通に声援が飛ぶのだから…。


ついに長岡大会の小島聡戦、そして岐阜大会のジュース・ロビンソン戦で飛び出したのが「強すぎてすいませ~ん」という観客を完全に敵にまわすようなマイクパフォーマンスだ。試合後のコメントとはさらに辛口だった「リーグ戦あと4つ、優勝決定戦1。みなさん想像できますか?前半5試合見てこの俺が負けるところを誰かが俺を倒すところを想像できますか? できるんなら言ってください、俺の目の前で俺がお前を沈めてやるしっかり言ってくださいよ。じゃないとな、オカダのためのオカダによるオカダのためだけのG1になっちゃうぞこの野郎。軽く優勝しちゃうぞ」


この辛辣な対戦相手への挑発コメント、そしてある意味「絶対王者」として凛と構えてきたオカダよりも、かつてのギラギラして慇懃無礼、上から目線の持ち味が観客と対峙することで本来のオカダを取り戻しつつあるのは確かだ。


全勝で中盤をターンしたオカダだが、この大会絶好調のEVIL、曲者・鈴木みのる、そして宿命のライバル、ケニー・オメガ戦と最重要カードをまだまだ残している。このまま全勝でG1を制してしまうとオカダしか残らない「2017年の新日本プロレス」になってしまう。会場では圧倒的な内藤人気と、まだまだ根強い棚橋弘至という印象だが、やたらと強さだけが際立つオカダの孤高なる戦いがどこまで続くのか、後半戦も目が放せない。


そんなG1でも圧倒的な強さを見せつけるオカダの2016年5月3日に福岡国際センターで開催されたレスリングどんたくから2017年のイッテンヨンまでの激闘の数々「オカダ・カズチカ シングルマッチ一挙」(8月1日(火)14:20~AbemaTV)が放送される。これを観れば「新日本プロレス」のド真ん中にいるIWGP王者の強さが改めて分かるはずだ。

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