2007年「棚橋vs永田」G1決勝から10年・・・歴史の転換期は再び繰り返されるのか?

7月23日、東京・町田市立総合体育館で開催された「G1 CLIMAX 27」で、永田裕志が棚橋弘至との最後のG1公式戦を戦った。過去に何度となくタイトル戦なども含め激戦を繰り広げてきた2人だが、G1という舞台は2007年の第17回大会では優勝を争ったという意味でも特別なものだ。


G1 CLIMAX 17 優勝決定戦(8月9日(水)19:42~AbemaTVで放送)での棚橋の「ミスターIWGP」永田超えは、今振り返ると棚橋エース時代の到来を告げる重要なターニングポイントだった。ある意味、新日本プロレスが標榜して来たストロングスタイルを華やかなイメージで真っ向から否定し、新たな時代を作った棚橋。当時30歳と39歳が争った10年後の「頂上決戦」に当時と同じ赤いエクステンションを着けて試合に挑んだ棚橋にも期するものがあるのは明らかだった。


40歳と49歳、当時のような目まぐるしいスピード感は失われつつあるものの、四の字固めでの我慢比べ、あの時と同じエルボーや蹴りや張り手を真正面からやりあう姿と、共にストロングスタイルを全身全霊で体現した重厚感のある試合だった。


勝利後インタビューで棚橋は「他の選手にとっての永田裕志と俺にとっての永田裕志はやっぱり違うっていうのを今日再確認しました。永田裕志が上位で、俺がチャンジャーだったって、そういった現状をひっくり返すチャンスかと思ったけど、このままでいいや」という言葉の重み。そして一方の永田も「40の棚橋はなんか凄い興味深かったね。30でイケイケで、40になると自分がそうじゃなくても周りの見方、雰囲気も変わってくる。でも40になるとそれまでにない強さを手に入れることが出来るんですよ。はじめて棚橋に殴り倒された。足がふらつくくらい殴り倒された。30代の棚橋に一度もやられたことなかったのに。40に両足を突っ込んだ棚橋の底力に足元がおぼつかなかった」と棚橋を讃えた。


今、下の世代からの急速な突き上げを食らっている棚橋が今まさに2007年の永田裕志が歩んで来た道に差し掛かろうとしている。「G1 CLIMAX 27」が後半戦、決勝へ向けての戦いが激化する中、すでに前半戦の「永田vs棚橋」はファンの間で記憶の片隅にしまわれているかもしれないが、永田の残した言葉を借りるなら、11日両国のvs内藤哲也戦での棚橋の「40歳を超えてからの強さ」に注目したいと思う。


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