世志琥、注目されていた格闘技センス「プロレスでアタシに勝てるヤツがいない」

韓国の総合格闘技団体で、日本人選手も数多く参戦している「ROAD FC」。その「ROAD FC 036」で、MMA(総合格闘技)デビューし、TKO勝利を収めた女子プロレスラーの世志琥(よしこ)が、MMA第2戦を行った「XIAOMI ROAD FC 039」が放送(8月9日(水)03:05 ~AbemaTV)される。

「ROAD FC 036」の大会開催まで1ヶ月を切っていた時点で、MMA初挑戦が電撃発表された世志琥は、MMAファイターの門馬秀貴の道場(Brightness MONMA DOJO)などで、総合格闘技の練習に励み、ファンに向けて、「やると決めたからには必ず結果を残す。やるかやられるかじゃなくて、やられる前にやってやる」と固い決意を伝えていた。

その一方で、ROAD FCの試合前インタビューでは、MMA初挑戦を前にした心境を尋ねられると、「気持ちは?って、やるしかねえだろうが」とふてぶてしく返答。続けて、出場を決めた理由を聞かれると「つまんねえこと聞いてんじゃねえよ。オファーがあったからに決まってんだろうが」とインタビュアーを睨みつけた。

その後、「おい、チュン・ソンユ、YOUも覚悟を決めてリングに上がって来いよ」と、対戦相手のソンユを挑発しながら、2015年2月の安川戦に関して質問が及ぶと「うるせえんだよ、この野郎!」と悪態をつき、一蹴。空のペットボトルを投げつけてインタビューが終了した。

世志琥がヒールぶりをいかんなく発揮した、このインタビュー動画の再生回数は10万回を超え、韓国でも話題になった。ROAD FCは世志琥を“悪名高い日本の女子プロレスラー”として紹介。それに対し、対戦相手のソンユは「MMAはプロレスではない。私はヨシコが無敵ではないことを証明するつもりです」とコメントしていた。

そして迎えた世志琥のMMAデビュー戦。1R開始のゴングと同時に世志琥が突進し、いきなり激しい打ち合いに。顔面にパンチを浴びながらもパンチを繰り出す世志琥は、ソンユをケージに押し込むが、ここで髪の毛をつかんでパンチを打ち込むという反則行為を犯して減点を取られた。

その後、ソンユがパンチで攻勢に出る場面もあったが、世志琥が右ストレートでソンユを吹っ飛ばし、うつ伏せの状態になったところへパウンドを連打するとレフェリーが試合を止めた。

1R2分01秒、MMAデビュー戦をTKO勝利で飾った世志琥は、試合後の写真撮影ではカメラに向かってガンを飛ばしながらも、思わず笑顔をこぼした。マイクを向けられると、「SEAdLINNNG(シードリング)の世志琥です。まずはROAD FCの関係者の皆様、対戦相手、そしてセコンドのみんな、本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べるとともに深々と頭を下げた。

■以前から注目されていた世志琥の格闘技センス

2011年1月に17歳でプロレスラーとしてデビューした世志琥は、2014年8月に第4代ワールド・オブ・スターダム王座を獲得。2015年2月の防衛戦で対戦相手の安川惡斗に顔面攻撃を繰り返して重傷を負わせたことが問題となり、同年5月に一度引退を表明したが、2016年3月、高橋奈七永が率いるSEAdLINNNGで現役復帰した。

安川戦は、安川からケンカマッチを仕掛けたことが明白だったが、相手に大怪我するほどに殴ってしまった世志琥もプロレスラーとして悪い印象を残し、一時引退することにもなった。しかし、この試合での世志琥のパワフルな打撃が、総合格闘家としても素質があるのではないかと注目されるようになり、その後、いくつかの総合格闘技団体がオファーを検討していたという。

「プロレスで私を打ち負かすほど強い人は誰もいません。だから私はMMAに戻ってくるだろう」と宣言していた世志琥のMMAデビュー2戦目は、デビュー戦の相手チュン・ソンユ世志琥のMMAデビュー2戦目は、デビュー戦の相手チュン・ソンユとの再戦。世志琥がアームロックで返り討ち、MMA2連勝を飾ったのだった。

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