不屈のファイター・木村”フィリップ”ミノル、狙うは優勝のみ いざ、最“激闘”区へ

9月18日にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(18日(月)14:30~AbemaTVで生中継)。


K-1が取り組んできた階級別の王座決定トーナメントだが、今回のウェルター級も充実したメンバーが揃った。そんな中、本当の意味で復活をかけている一人が木村”フィリップ”ミノルだ。5月に開催された「Krush.76」でKENJIにKO勝利し、長いトンネルから抜け出た感のある木村。K-1~Krushの代表するファイター、イベントの顔として新生K-1が盛り上がりを見せるのに反比例するかのようにここ2年は低迷を極めてきた。


2015年1月の大会でゲーオ・ウィラサクレックを判定で撃破し、その後HIROYA、マサロ・グランダー、平本蓮を退け4連勝と波に乗る中、ゲーオとの再戦でKO負け、続く野杁正明にもKOと連敗、この悪い流れの中に決定的だったのが、MMA初挑戦となったチャールズ"クレイジー・ホース"ベネット戦での7秒KOという衝撃的な敗戦だ。


勝手の違うリングでの開始早々のアクシデントともいえる内容だが、試合前から彼の真骨頂とも言える強気なトラッシュトークや、試合前の派手なパフォーマンスなどがメディアなどで前面に押し出された不幸もあり、著しく名誉とプライドが傷つく結果となってしまった。しかも、リベンジマッチが決定後、ベネットのビザ発行のトラブルで試合が流れてしまうなど、本人にとってはモヤモヤが続く日々となってしまった。


さらに拍車をかけたのは、このRIZIN参戦による大きなブランクだ、約1年近く試合をしなかった木村は、2017年初戦となる「Krush.74」での西川康平戦で1R、右フックに沈みKOを負けを喫する。前述の1年近いブランクに加え、Krushに関しては2年8ヶ月ぶりのリングというエクスキューズもあるが、ファイターにとってはこの負のループは致命的で本人も絶望を口にすることもあった訳だが、ここ諦めないのもこの男の凄さだ。


2ヶ月後には65kgから67kgへと階級をあげるというリスクもある中、KENJIとの一戦に挑むこととなる。この試合に勝利した木村は「いろんなもの背負って戦いましたし、凄く怖かったです。でも、心だけは負けない自信があったので。この67kgというのは挑戦ですけど、フィジカル負けせずKOでスタートできたのは自信になりました。一回勝っただけで言うことじゃないかもしれないですが、9月のK-1のトーナメントに出たいです。」とその場で9月のトーナメント参戦への意欲を口にした。


KENJI戦を前に、一度大きなオフをとり心を整え、ムエタイのジムに通い、ディフェンス技術を磨いていることを明かした。「KOか玉砕か?」というこれまでのスタイルから勝ちに行くスタイルへ― 前戦は短い時間で終わったためその一端を目にすることはできなかったが、テクニカルな側面など、新生木村”フィリップ”ミノルがこのトーナメントで見れるだろう。


木村はAbema HIPHOP TIMESのインタビューでこのように語っている。「0か100かなんですよね。で、100の結果を出し続けないのも、僕の良い所なのかも。0が続く事もある(笑)。でも(敗戦も)今となっては良かったのかなとも思うんです。挑戦して、結果ダメで。でも諦めずに行く」。暗いトンネルの中でも、技術を磨き様々な厳しい体験をしながらも、不屈の精神を持つファイターはあくまでもポジティブに前をみて進化し続けてきた。


木村”フィリップ”ミノルにとってK-1のウェルター級トーナメントは未知との遭遇といえる。まさに「最“激闘”区へようこそ」というキャッチコピー相応しい大会になりそうだ。

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