“筋肉アイドル”才木玲佳 VS “クビドル”伊藤の援護を得た瑞希が挑戦!東京女子プロレスで“通称プリプリ王座”実現

団体名は「東京」でも、横浜大会や大阪大会もあるのが東京女子プロレスである。9月30日には大阪大会を開催。そこで行なわれるのが、団体の頂点であるシングル王座「TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス」、通称プリプリ王座をかけたタイトルマッチだ。

タッグマッチでの対戦後、ベルトをかけての一騎打ちを決めた瑞希(左)と王者・才木。


チャンピオンは“筋肉アイドル”として各メディアで活躍中の才木玲佳。


挑戦するのは瑞希。タッグチーム「ブリバト」として活躍してきたが、今年からシングルプレイヤーとして東京女子に参戦している。軽量ながら小気味いい動きで観客を沸かせ、得意技キューティースペシャルの鮮やかさも目を引く。


両者は9月9日、タッグ王座決定トーナメント1回戦で対峙した。パートナーは瑞希が“クビドル”伊藤麻希、才木は山下実優。才木と山下は現シングル王者と初代王者のコンビであり、伊藤と瑞希の「伊藤リスペクト軍団」は圧倒的不利と見られていた。


ところが、勝ったのは瑞希。自身がキャリア初フォール勝ちを挙げたこだわりの技「アクアマリン」で抑え込み、才木からスリーカウントを奪ったのだ。試合後、瑞希はタイトルをかけてのシングルマッチを要求。才木も受けて立ったため、9月30日の王座戦が決まった。


この試合は大阪で初のプリプリ王座戦であると同時に、所属ではないフリー選手同士の闘い。しかし才木も瑞希も東京女子の独自色に完全になじんでおり、違和感はまったくない。団体のトップ、いわば“顔”のポジションを争うにふさわしい対戦だ。才木は自分のメディアでの活躍によって東京女子プロレスを全国に知らせたいとも語っており、看板を背負う覚悟を見せている。だからこそ、この初防衛戦で王座を磐石なものにしておきたいはずだ。

個性があまりにも違いすぎるのが逆にいいのか、抜群の相性を見せる伊藤リスペクト軍団。


瑞希にとっては、タッグパートナーのための闘いでもある。瑞希&伊藤組の勝利には、伊藤が大きく貢献。デビュー1年に満たない伊藤だが、その存在感は団体トップ級になっている。大阪でベルトを奪い、関東に持ち帰って伊藤とのタイトルマッチという晴れ舞台を作るのが、瑞希の野望なのだ。


「こういう、人のために動こうってやつは成長するよ」と、なぜか上からのコメントを残した伊藤だが、2人の相性のよさは本物。伊藤はアイドルグループLinQを卒業し、“クビドル”として再出発した時期だけに仲間のありがたみを人一倍感じているだろう。


もし瑞希が才木に勝てば、団体最大のイベントである1.4後楽園ホール大会での伊藤リスペクト軍団対決が実現する可能性もゼロではない。女子プロレスにアイドル文化の要素を取り入れつつ、実力アップも果たしてきた東京女子プロレス。才木政権が続くにせよ瑞希vs伊藤が実現するにせよ、今後はアイドルと実力派が、ますます渾然一体となってくるのではないか。


文・橋本宗洋

続きを見る