青木真也、愛がある解説者が増えて欲しい「格闘技界には増田明美が必要だ」

こんにちは。青木真也です。


10月15日の修斗舞浜大会で解説のお仕事をさせていただきました。修斗で最後の試合をしたのは、2007年の2月です。10年ぶりの修斗でのお仕事になります。修斗に対しては仕事くれるのありがとう!大好きです!の気持ちです。フリーランスは仕事(カネ)をくれる人に対しては精一杯の仕事をして相手に返すが基本です。誠心誠意、仕事をするのだ。

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解説の仕事は好きに喋ればいいんでしょ!的に思われがちです。それは大きな間違いです。自分なりに自分の呼ばれている意味を考えて、以下のことを心掛けました。


【専門用語を使いすぎて難解になりすぎない】

フリーアナウンサーの長谷川豊さんと話した時に、いきなりカマされて「わからないけどすごい人」だなと思ってしまったことがあります。俺は選手だ! オラ! の姿勢ではなく、わかりやすく丁寧に伝わるように伝えることを心がける。自分をアピールする場ではなく、視聴者に寄り添うのが求められていること。


【アゲル。とにかくアゲる。】

選手のパフォーマンスについてはとにかくアクションを大きくする。今回は新日本プロレス解説のライガーの言葉である「こいつら人間じゃねえ」を多用しました。


【自分にしか言えないことを】

選手経験があるからこそ言えることはあります。それが自分の呼ばれた意味でもあるので、自分にしか言えないことを必ず入れるようにするとよし。僕が「普通の選手なら倒れてた」とか言っていたら、「この人、格闘技やったことあるの?」と思われます。僕の場合は選手の技術、心理面をしっかりと話すようにしました。

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放送後の評判も上々なようで一安心です。いい仕事ができると気持ちがいいものです。格闘技界には増田明美が必要だと思います。(どのスポーツにも欲しい)MMAは複雑なスポーツなので、見るのにも知識が必要です。偉そうに言ってしまうと見る側を育てる意識も必要です。格闘技、業界に愛がある解説者が増えて欲しいなと思っております。


大会自体は素晴らしかったです。試合内容はもちろんのこと、取り組み、感情と全てが伝わったのではないかと思います。本当に素晴らしい大会でした。選手、関係者お疲れ様でした。


ここで終わればいいとは思います。でも僕は言いたい。


試合は素晴らしかった。だからこそ選手にはお金も知名度も得てほしい。素晴らしかったで終わらせることなく、選手関係者で取り組むべきことだと思っています。格闘技を豊かなものにしていきたい。


文/青木真也(格闘家)

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