沙希様、アナウンサー志望のプロレスラー・滝川あずさを「再教育」

東京女子プロレスのリングに“美”を広めるため、おフランスからやってきた沙希様(様までがリングネーム)が、11月23日の大会で「再教育」のための「お試合」を行なう。ちなみに会場は「新宿おFACE」となる。

デビュー以来初の連勝を狙う滝川(右)。沙希様はシングル路線3戦目。


これは、東京女子に所属する滝川あずさからの対戦要求を受けてのもの。滝川は11月3日の新木場大会でデビューから約2年かけての初勝利をあげている。「1回勝ったくらいでどうしてそこまで調子に乗れるのかしら」という沙希様は、自分相手に連勝を狙う滝川に再教育を施そうというわけだ。


そもそも、滝川が初勝利をあげたのどかおねえさんとの試合自体、「誰が一番弱くてしょうもないのか決めればいいんじゃなくって?」という沙希様の発案によって組まれたもの。ここで勝った滝川は「私ものどかおねえさんも、東京女子の誰も、しょうもなくなんかない!」と沙希様に噛み付いた。


この滝川、“文化系プロレス”DDTのグループ団体である東京女子ならではと言える選手。キャッチフレーズはレスラーでありながら“東京女子プロレスNo.1アナウンサー”であり、アナウンサーになりたくてレスラーになったという。試合中にマイクを握り、自分の試合の実況を始めてしまうのもファンにはおなじみの光景だ。


その経歴は本人のブログでも触れられており、「ミュージカルに挑戦したり、地下アイドルをやったり、チアやったり、演技の勉強をしたり、グラビア(小声)…やったり」という人生を歩んできた。チアとは、千葉ロッテマリーンズのチアパフォーマーだ。


結果「大して開花もしてない」状態だったため、アナウンサーになるための就職活動は全滅(書類審査落ち)。ホットヨガのインストラクターを経てOLとして働き、「これといった刺激もない生活」をしていた中でプロレスと出会ったという。テレビから即、会場観戦、そして「実況アナウンサー、もしくはリングアナウンサーに挑戦したい」という夢が芽生え始める。そんな時に「新たなスタイルの女子プロレス、文化系女子プロレス」というキャッチコピーに惹かれて東京女子プロレスへ。アナウンサーになりたかったのに「まずプロレスをやってみないか?」と誘われるままに練習を重ね、時間はかかったがデビューを果たした。


しかしデビュー後もとにかく負け続け、30歳を前に婚活を強さに結びつけようとする「婚勝軍」を結成して局地的なブームとなるも勝ち星は得られず。こうして紆余曲折ありまくった末に達成したのが11.3新木場での勝利だった。本人はもちろん東京女子を長く見ているファンにとっても感慨深い1勝。ここ数カ月は敗れても「惜しい!」と思わせる内容が続いており、実力がついているのも間違いない。


が、そんな下々の者たちの事情など知ったことではないのが沙希様だ。東京女子のリングで最も高貴な存在である沙希様と、叩き上げのアナウンサーレスラー。どうにも比較しようのない者同士が、リングで激突することになる。


なお、この11月23日の昼にはDDTの後楽園ホール大会も開催。ここでは赤井沙希(沙希様とは別人)が参戦し、平田一喜&吉田考志&渡瀬瑞基&島谷常寛と組んで男色ディーノとの1vs5マッチに臨む。こちらもDDTらしいマッチメイクだ。


文・橋本宗洋


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