K-1ウェルター級転向の城戸康裕、その決意と自信「なんなら-55kgだっていい。その時一番手薄な階級を狙うとか(笑)」

9月に王座決定トーナメントが開催され、久保優太が初代王者となったK-1ウェルター級(-67.5kg)に、新たな強豪が参入する。

「みんな嫌でしょうねぇ、僕が落としてきて」と笑うのは、城戸康裕。旧K-1の時代から70kgで活躍してきたベテランが、ここにきて階級転向を果たすのだ。その1戦目は、11月23日のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会。城戸は木村“フィリップ”ミノルと対戦する。


「今までって、ほとんどの選手が減量がきつくなって階級を上げてたんですよ。で、勝てなくなって引退するみたいな。僕はその逆をやってやろうと。単純に面白いんじゃないかっていう発想ですよね」


もちろんそこには、リアルな判断もある。 城戸がトーナメント決勝で対戦した現スーパー・ウェルター級(-70kg)王者のチンギス・アラゾフは「バケモンですよあれ。僕との試合も、見てる人は惜しかったって思うかもしれないけど、闘った実感としては惜しくもなんともなかった」。


城戸にとっての目標はK-1のベルトを巻くこと。そのための手段として「アラゾフに勝つための練習をするか」、「階級を落とすか」を比較し、後者を選んだということだ。城戸曰く「なんなら-55kgだっていいんですから、もし落とせるんなら。そのとき一番手薄な階級を狙うとかね(笑)」。


階級を下げたことで、城戸の持ち味であるリーチの長さはより活きることになるだろう。階級を下げたことで生まれる「圧勝感」を見てほしいと城戸。階級が下がると相手のスピードが増しそうだが、そこにも不安はない。


「僕がこれまでやってきた70kgっていうのは層が分厚くて、ハイレベルな選手が集まってくる。だからパワーもテクニックもスピードも、一流選手は他の階級と比べても図抜けてるんですよ。僕はそこでやってきたわけですし、ジムのスパーリングでも57~58kgの選手とスピードで勝負してるので」


ウェルター級初戦の相手、木村は旧知の仲。しかし豊富なキャリアを持つ城戸だけに、知り合いとは闘いにくいといった感覚もないという。


「オファーがきた時は“でしょうね”と。K-1らしいというか、やっぱり盛り上がるじゃないですか、初来日の外国人とかとやるよりも。注目度が高ければ、それだけタイトルマッチにも近づけますからね」


木村戦で大きなインパクトを残し、来年にはタイトル挑戦をと目論む城戸。-70kgでも日本のトップだった男が階級を下げるとどこまで強いのか。「あれはズルいって言われるかも。これがきっかけでみんな階級落とし始めたりして」と言う今の城戸には、自信しかない。

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