青木真也、「大晦日。朝青龍さん!僕と真剣勝負してください!!」

こんにちは。青木真也です。本名です。


12月の8日から11日まで韓国にて、セミナーと韓国人ソ・ジェヒョン選手の試合セコンドをしてきました。彼との縁は2016年の夏に試合で呼んでもらった時に生まれました。当時、現地での練習場所がなかった僕に練習場所を提供してくれた上に、セコンドまでしてくれた恩を返したいなあと思っていました。ちょうど時間が空いたのと彼が試合のタイミングで韓国に行って来ました。

韓国と日本は国単位ではゴタゴタやっています。政治的な揉め事を試合に持ち込むのは格闘技にもあって、その部分は面倒だし関わりたくもない。そもそもスポーツに政治を持ち込むのはマナー違反であるし、自分自身に思想的なものがないので面倒だなというのが正直なところです。ただ個人として付き合うぶんには国籍を意識することはないし、いい人間だったら友達でいいと思ってます。


ウェブでよく見る、成功した人や失敗した人を国籍透視して在日認定するのも僕は嫌いです。成功した人に対しては僻みでしかないし、失敗した人に対しては“自分達とは違う”として切り離しているように見えます。かっこ悪い。自分で一生懸命に努力すればそんなことは思わないはずだ。僕も実際に国籍透視をされたこともあるけどパスポートは日本だし日本人です。

今回、セコンドについた大会、TOPFCは韓国の二大団体の一つです。初めて韓国でMMAの大会を見てきたのですが、運営は円滑に進み、選手は試合をしやすいのだろうと感じました。レベルは大会があるので韓国人選手のレベルが格段にあがったと感じます。大会があって盛り上がっていれば、優秀な人材が集まるシンプルな話だなと感じました。一つの国が勝ちを独占するのは競技が進めば進むほど無くなるので、MMAが普及してる意味では良しです。


サポートについたソ・ジェヒョン選手はグアムのトレヴィン・ジョーンズ選手に3R・KO負け。大会が開催された仁川は彼の故郷。ジムも仁川で構えての初試合。彼からは伝わって来る思いがありました。なんとか勝たせてあげたかったけども、勝負は厳しく思い通りにはさせてくれませんでした。試合後の控え室に彼の仲間たちが集まるところを見て、色々と考えるものがありました。彼は世界を狙えるトップ選手ではないけども、幸せだと思うのです。好きなことを一生懸命して、いい仲間に囲まれる。そのお手伝いができたのなら、よかったです。

大会翌日は青木真也セミナー。ソ・ジェヒョンのジムで彼の生徒達、近隣の選手を対象に。楽しくやらせてもらって、伝えたい技術を伝えられたと思っています。伝わるように伝える、を大事にしています。格闘技は言葉を越えるなと改めて思います。


韓国で食が合うので韓国人から「親戚に韓国人はいますか?」と問われました。「僕の知る限りいないのだが、元は同じような民族だから気にしないよ」って答えておきました。3泊4日の短い滞在でしたが、今回も勉強させていただきました。どこに行っても発見はあるものです。また韓国に来るゾ!

文/青木真也(格闘家)

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