UFCからRIZINへ!“年末の主役”堀口恭司「考えて勝つ、狙って倒す」 史上最強のMADE IN JAPANの美学と自信

いよいよ今年も、RIZIN年末決戦、12月29日と31日のさいたまスーパーアリーナ大会が近づいてきた。


今年のメイン企画の一つは、バンタム級GP。その優勝候補、つまり年末の“主役”とも言えるのが堀口恭司だ。UFCフライ級のトップファイターがRIZINに参戦してきたことは、今年の日本格闘技界におけるビッグニュース。実際、RIZINのリングで2連勝し、その実力を見せつけている。今回は堀口にとって初の年末大会。その意気込みを聞いた。

(聞き手・橋本宗洋)

――今年からUFCを離れてRIZINに参戦されていますが、反響はいかがですか。


堀口 やっぱり地上波で流れてるんで、反応ありますよね。街を歩いてても違いますし。


――「昨日、テレビで見ましたよ」的な感じでしょうか。


堀口 ありますね。嬉しいですよ。UFCの頃は正直そんなに……だったので(笑)。


――UFC時代はむしろアメリカでのほうが有名だったのかもしれませんね。ここまで、RIZINでの2試合は元谷友貴戦、所英男戦と日本人対決でした。やりにくさのようなものは感じませんでしたか?


堀口 それはないですね。結局、試合になっちゃえば自分がやるべきことをやるだけなんで。


――特に所戦は見事なカウンターパンチでのKOでした。あれは狙っていたんでしょうか?堀口 あれは狙ってないとできないです。


――センスとか本能みたいなものだけではないと。


堀口 僕は考えてやってる部分が大きいですね。考えて勝つ、狙って倒すのが僕のスタイルで。アメリカに住んで練習してるのもそのためなんで。より細かい技術を習得するっていう。今は寝技、グラップリングの成長がテーマです。いい感じでできてるかなと。


――堀口選手は釣り好きでも有名ですけど、シチュエーションに応じて考えて「仕込み」みたいなことをする作業が好きなのかなと。


堀口 もともとはめんどくさがりなんですけどねぇ(笑)。何も考えないでやるタイプだったんですけど、変わったのは空手をやってた中学、高校の時くらいですね。考えて試合すると、明らかに結果が違うなと。


――逆に、試合の中で理屈を超えた部分を感じたことは?


堀口 もちろんそれも大事だと思います。試合の中では想定外のことがあって当たり前なので。ピンチになった時のとっさの反応って、考えなくてもできるようにしておかないといけないんですよね。そのために技術を身につけておくっていうこともあります。


――12月29日&31日のRIZINでは、バンタム級GPの2回戦から決勝までが一気に行なわれます。堀口選手と同じ元UFCのイアン・マッコール選手も参戦するわけですが、こうしたトップ選手が集まってくるのも“堀口効果”なのかなと思います。


堀口 いやいや!それはRIZINの(榊原信行)代表がいい交渉をしてくれたからですよ(笑)。


――ともあれ実力派の選手、若い選手がメインストリームになるのはいいことですよね(笑)。堀口選手にリベンジしたいということで、パンクラス王者の石渡伸太郎選手もエントリーしてきましたし。


堀口 そういって名前を出してくれるのはありがたいですね。


――嫌ではないですか?「俺に勝てると思ってるから名前出すんだろ」って怒るタイプの選手もいますが?


掘口 いやいや、プロなんだから名前を出されるっていうのはいいことだと思います。それだけ意識されてる、存在感があるってことなので。


――決勝戦に進出すれば、大晦日のメインイベントです。


堀口 全然想像してなかった状況ですね、これは(笑)。


――ちょっと前までUFCのトップファイターでしたから(笑)。


堀口 でも特別な意識はないですよ。その時、その時でやるべきことをやってたらこうなったっていうことなので。今も「年末」っていう意識はあんまりないですから。


――単に「試合前」という。


堀口 そうです。それでいいと思いますね。


――このトーナメントは29日に2回戦、31日に準決勝・決勝という変則スケジュールですが、そのあたりはいかがですか? 経験したことのない部分ですよね。


堀口 それがそうでもないんですよ。空手のトーナメントは2日かけてやる時もあるので。


――言われてみればそうですね……。


堀口 初日が個人戦で2日目が団体戦っていう場合もありますし。だからコンディション作りも含めて、意外に慣れてるんですよ。あとはケガですね。そういうアクシデントに対処しつつ、自分の力をしっかり出せばイケると思ってます。

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