内藤哲也の勝利を予想、希望するファンは多かった それを上回ったオカダの“王者としての凄みと覚悟”

毎年恒例の新日本プロレス1.4東京ドーム大会に、今年は34995人の大観衆が詰めかけた。チケットの売れ行きが好調だった要因の一つは、やはりメインイベントのオカダ・カズチカvs内藤哲也だろう。現在の新日本にとっての切り札。まさに黄金カードと言えるIWGPヘビー級選手権試合だ。


王座防衛期間史上最長という記録を更新しているオカダは絶対的な存在。対する内藤は昨年、G1クライマックスを制して挑戦権を掴んだ。“制御不能のカリスマ”として人気絶大、プロレス大賞では2年連続MVPに輝いている。


序盤、試合の流れを掴んでいったのは内藤だった。なかなか組合わずにオカダを焦らし、かと思えば徹底した首攻めでダメージを与えていく。もちろんこれは必殺技デスティーノへの布石だ。


対するオカダもダイビングエルボーなど得意技を随所で披露、そして試合終盤はオカダのレインメーカーとディティーノをめぐる攻防へ。それぞれ、このフィニッシュ技を決めるのだがカウント2で返されてしまう。


そして最後の最後、体力の限界ギリギリのところでオカダがドロップキック。さらにデスティーノを切り返して旋回式ツームストン・パイルドライバー。そこからレインメーカーを炸裂させ。34分26秒の激闘に終止符を打った。


今年もドームのメインで王座を守ったオカダ。しかしかつては棚橋弘至に敗れ、涙したこともある。また過去の内藤戦はIWGPヘビー級選手権でありながらダブルメイン第1試合に“格下げ”された。そんな悔しさを知っているからこそ、オカダは試合後、内藤に「またドームのメインでやろう」と声をかけた。


今回の対戦に関して言えば、勢いのある内藤の勝利を予想、希望するファンは多かったはず。しかしそれを上回ったオカダの王者としての凄みも充分に感じられた。“追われる側”として、自分以外の選手・ユニットのファンの存在にも触れ、その上で「どんなファンも満足させて、ハッピーにしてやる」とオカダ。


さらには東京ドームを外野席まで含めて満員にするという野望も明言。実力だけでなく、新日本を背負う者としての強烈な覚悟を感じさせて、オカダがドーム大会を締めた。


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