“仙女”を楽天イーグルスと同じくらいお客さんを呼べる団体に【里村明衣子×ラッパーMEGA-G インタビュー後編】

Abema格闘TIMESをご覧の皆様明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。新年最初の掲載ですが、今回は女子プロレス界の女横綱こと里村明衣子選手と対談させていただきました。


小さい身体にどデカイ夢を詰め込んでいる仙女の代表にして現役のプロレスラー、そんな里村さんの著書、『かっこいい』の鍛え方を中心に色々と聞いてみました。しかし対談は毎回緊張で最初は支離滅裂な質問も…笑


■影響を受けたレスラーは小橋建太さん、長州力さん、そして長与千種さん


MEGA-G:ご自身のベストマッチを3つ挙げるとしたら?


里村:北斗晶さんと、アジャ・コングさんとの試合、最近の選手で言えば紫雷イオとのシングルマッチですかね。


MEGA-G:その辺の選手はやっぱり意識しますか?


里村:今の女子プロレスの選手の技術とかって、すごく上がっているんです。10年前に比べたら全然、それぞれの選手の意識もスキルも上がってますね。


MEGA-G:プロレス界全体がそういう風になってるのかなと思います。天龍(源一郎)さんもそれを研究されていて、今のプロレスのスキルが上がったことによって、自分のプロレスがちょっと古くなったから辞めようと思ったとお話されていて。プロレスって進化していくもので、その中でやはりケガはつきものだと思うんです。里村さんも何回かケガをされていて、それを克服するモチベーションっていうのは何だったんでしょうか? ケガをしても、プロレスが好きだから戻ってきたいという気持ちはもちろんあったと思うんですが。けっこう腰とか、ヘルニアもやられてますよね。


里村:4か所手術しましたね。


MEGA-G:眼窩底も?


里村:眼窩底も骨折してから3回手術したんですよ、1年の間に。1~2回目では治らなくて、でも3回目に手術したときに小橋さんの復帰戦を見て「まだ頑張ろう」って思ったんです。ケガだけは予想がつかない出来事なので、突然、自分の頑張ろうとしている前向きな心をいきなり折られるみたいな形で来るんです。でも、それを「乗り越えよう」と思えたり、「もう辞めよう」って投げ出さないのは、今までの先輩のケガをした姿とか、いろんな人のエピソードや本から「この人はこのときに立ち上がったんだ!」とか、そういうものを自分自身で見たり聞いたりするだけで、そういうことが起きたときに乗り越えられる。この人はこうやって乗り越えたんだから、自分も乗り越えようって。


MEGA-G:そんな里村さんに影響を与えたレスラーを3人、男女問わずで挙げていただけますか?


里村:まず小橋建太さん。


MEGA-G:小橋さんですか、やはり。


里村:それと長与千種さんですね。長与さんもすごい怪我が多くて、膝のじん帯をやったり。自分が欠場したときに、その姿を身近で見ていたことが勉強になりました。


MEGA-G:やっぱり近くに一番憧れの先輩がいると引っ張られますよね。すごく分かります。


里村:MEGA-Gさんは、どなたが憧れなんですか?


MEGA-G:自分は最初、Zeebraさんというラッパーに弟子入りみたいな形で、業界のことがまったく分からなかったんで「教えてください」って弟子入りして、そこで自分も2~3年いろんな仕組みとかも教えてもらって。でもZeebraさんがやっぱり頂点なんで、「ここにいたら俺がトップになれない」って思って、出たんですよ。1番になりたくて「自分でやります」って言ってレーベルも立ち上げて。


里村:お~!


格闘TIMES:お二人の境遇は似てますね!


MEGA-G:だから、里村さんの本を読んでいると本当、自分と似てるところが多すぎちゃって、すごく共感したんですよ。読み応えありました!


里村:ありがとうございます。


MEGA-G:里村さんと一緒で、社長やりながら自分で現役もまだやってるって感じで。この本を読んでたら「自分のことなんじゃないか!?」って思って。すごく良かったです。


里村:恥ずかしい(照笑)


MEGA-G:とんでもない、すごく赤裸々な本で良かったです。ここまで書いていいのかな?っていう、さらけ出してる感じがすごくいいなって。


里村:ありがとうございます(笑)


MEGA-G:すごいんですよ、エピソードの1つ1つがかなり強烈で。入団試験のときにスクワットやっても、周りはみんな200回なのに「あれ? 2000回できる」みたいな(笑)


里村:知らないっていうのは大きいですよね。まったく知らないと、何をどこまでやっていのかも分からない、みたいな。


MEGA-G:それが当たり前みたいになっちゃってるんですね。


里村:やっぱり追及するじゃないですか、自分で。


MEGA-G:参考にしてたのが男子プロレスなので男子の鍛え方ですよね、明らかに(笑)。それが逆に良かったのかなって思いました。


里村:あと、ちょうど私が中学生のときに、長州力さんがアキレス腱を切ってから復帰するまでのドキュメンタリーをテレビで見たんですよ。Tシャツの首元を切って、必死に道場で練習している、その姿がめちゃくちゃカッコよくて。それが植え付けられていて「私もケガしても頑張ろう」と思ったときに長州さんの姿を思い出して、あのときと同じようにスクワットで頑張るぞ! みたいな(笑)、そういうシチュエーションとかも含めて。


MEGA-G:「ワールドプロレスリング」でも何度もスクワットのシーンを見たそうですが、スゴいと思いました(笑)


里村:そういうのに助けられてますね。なんだかんだ、プロレスで(笑)

■今は第1にプロレスラー。団体運営で練習がおろそかになるなら引退する


MEGA-G:先ほど大仁田さんの本を読んで団体を立ち上げたとおっしゃってましたが、他にもミスター高橋(※新日本プロレスの元レフェリー)のプロレス本を読んだと書いてあって(笑)、やっぱり女子プロよりも男子に影響を受けてたんですか?


里村:男子プロレスでしたね。


MEGA-G:その中でも、一番最初に憧れたのはどの選手だったんでしょう?


里村:最初は……本当に単純なんですけど、写真を撮っていただいた小島聡さん。「優しい!」っていうところから入って、いろんな試合を見るうちに。でもその当時はすごいミーハーだったので、みんな好きでしたね(笑)


MEGA-G:ちょうど三銃士(※闘魂三銃士:新日本同期の武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也によるユニット)とかが活躍してる頃ですよね。あの頃の新日本プロレスはめちゃくちゃ盛り上がってましたね。


里村:だから「誰」っていうのはあんまりないかもしれないですね。


MEGA-G:ちなみに小島さんとは、後に何かそういったエピソードを話すことがあったんですか?


里村:私が入門して1~2年目くらいに、ラジオに出させていただきました。小島さんと、武藤敬司さんと。


MEGA-G:おお、すごい! ヤバい!


里村:そのときはまったくお話ができなかったので「ハイ」しか言えなくて、それで終わっちゃったんですけども。でも最近ですね、お会いして「出待ちしてました」って(笑)


MEGA-G:そのとき2ショットは撮らなかったんですか?


里村:あ、撮ったかもしれないです。


MEGA-G:いいですね! 何年か越しに、また2ショットを撮ったということですね。小島さんとタッグを組むとか、そういうことはないんですか?


里村:タッグを組むのはあんまり……


MEGA-G:考えられないですか?


里村:そうですね、けっこう男子レスラーの方とタッグを組ませてはいただいているんですが。鈴木みのるさんとか。


MEGA-G:鈴木みのるさんとのタッグもだいぶ……(笑)


里村:そのときも、すごく感動しました。


MEGA-G:“風になっちゃう”感じでしたか?(※鈴木みのるの入場曲は中村あゆみの「風になれ」)


里村:ずっと何年も、パンクラスの時代から練習風景をビデオで見ていましたから。この選手と組ませてもらえるんだ! と思って。


MEGA-G:そういう感動ありますよね、長く続けてると。すごく分かります。自分も憧れていたラッパーの人に誘ってもらったときとか、同じ気持ちだと思うんで。めちゃくちゃ共感します。


里村:MEGA-Gさんは(ラップを始めて)何年目ですか?


MEGA-G:自分は15~6歳くらいからマイクを握ってるんで、おそらくキャリア的には同じくらいですね。たぶん(里村さんとは)好きなプロレスもほとんど同じだと思います。まったく同時期の「ワールドプロレスリング」を見てると思うので(笑)


格闘TIMES:HIPHOPも“下がった”時期がありましたよね。


MEGA-G:そうなんですよ。やっぱり一時期ちょっと人気が下火になった時期があって、近年また盛り上がってる感じなので、プロレスとかなりリンクして見てしまっていて。プロレスもやっぱり浮き沈みがハンパないしな~っていう。業界の衰退とか、また盛り上がってきたところとか。何年も見続けていると「波があるな」って感じてしまうんですよね。でもプロレスもHIPHOPも、落ちたあとにもう1回戻ってくるんです。だから、戻ってきたときに自分がどの位置にいられるか? っていうのが重要だと思うんですが、プロレスがまた盛り上がってきたとき、里村さんはどんな位置にいたら「もっと楽しくなるな」って思いますか?


里村:もちろん、自分が現役のうちに盛り返したいところなんですけど、それがまだ見えないというか、自分次第だと思ってるんです。自分自身でそれができるかできないかで変わってくると思ってるので、今は課題も多いですね。


MEGA-G:例えばどんな課題を?


里村:選手の課題というよりも、団体としての課題がすごくあります。


MEGA-G:会社的な面で、ということですか?


里村:はい。


MEGA-G:それは選手と両立するとなるとかなり難しいと思うんですが、どうですか? 会社業をやってしまうとトレーニングが若干おろそかになってしまったりとか、そういう心配はないですか?


里村:私はトレーニングが一番好きなので、そもそも怠ることがあんまりないというか。


MEGA-G:確かに。みんなが練習を終えた道場でトレーニングされてるくらいですもんね(笑)


里村:優先順位はちゃんとしなきゃと思ってるんですよ。第1はプロレスありきでやっているので、現役のうちは「プロレスラー」が自分の中では1番大きい。プロレスラーも、練習を後回しにしたら引退するべきだと思ってるので。団体を優先するんだったら、そっちの方を選ばなきゃいけない。今は全部、同時にやっている感じです。


MEGA-G:フルスロットルですね! 1日終わったらヘトヘトなんじゃないですか?


里村:ヘトヘトです! 昨日もメール打ちながら寝てました。


MEGA-G:そうなっちゃいますよね(笑)。ご自身の中のビジョンとして、お幾つくらいまで現役を続けたいなっていうのはありますか?


里村:それが、見えないんです。


MEGA-G:やはり先ほどおっしゃってたように、トレーニングができなくなってきたときが引退かなと?


里村:はい、そのときだと思います。


MEGA-G:自分の中でまだそのときは来ないなっていう感じですか?


里村:まだ来てないですね。


MEGA-G:いいですね! まだまだ楽しみですね。


■将来的には“仙女”を楽天イーグルスと同じくらいお客さんを呼べる団体に


MEGA-G:<センダイガールズ>の今後の展望として、どんな団体にしていきたいというビジョンはありますか?


里村:仙台から、女子プロレスが当たり前のように、みなさんの生活の中に取り入れられるような。


MEGA-G:なるほど、それは現段階でどのくらい達成されていると思いますか?


里村:まだ3割、4割くらいですかね?


MEGA-G:本の中でも「野球とバスケ、サッカーと同じくらい知名度があったら嬉しいな」って書いてあったと思うんですけども。「仙台のスポーツと言えば“仙女”」みたいなところまでいったら、里村さんの目標の1つは達成したかなという感じですか?


里村:そうなりたいですね。<東北楽天ゴールデンイーグルス>って平日でも2万人のお客さんが入るんですけど、ちょっと前までは「<楽天イーグルス>くらい集客できるような団体にしたい」って言うのが、ちょっと恥ずかしかったんです。でも最近では最近は会う人会う人に、堂々と言うようにしています。


MEGA-G:目標は口にすると必ず達成できると思うので、その日が来ることをすごく楽しみにしてます!


里村:ありがとうございます。


MEGA-G:本日はありがとうございました!

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