勝てず苦しんだ2年間 青木真也が語る、「勝負への気持ち」と「優しくなった理由」

こんにちは。青木真也です。ジャカルタ帰りです。


20日の試合で2年ぶりに勝利しました。年間の試合数が1~2試合なのでハルウララ状態ではなかったものの、勝ち星から遠ざかる2年間は苦しかったです。キャリアで経験したことのない連敗も経験しました。このまま勝てないのではないのかとさえ思いました。自分は実力があると信じていたけども辛いものでした。人生山あり谷ありモハメドアリなんていうけど辛かったんだよ。

試合は勝ちたかったから自分の勝ちたい気持ちだけを優先して試合をしました。観客、イベントに関しては、今回は横に置いておいた。プロのレスラーとして如何なものかとの声もあるかもしれないのですが、勝負への気持ちで十分に表現できるとも思っていたのが本音です。勝負に全精力を賭けたときに観客は感情移入せずにいられないものです。根比べになった試合は最終的に相手を根負けさせる形での一本勝ち。勝ち方も含めて次につながったと思います。仕切り直せた。2018年いいスタートです。


試合後の表情が全てを物語っていると思います。こんな表情ができる人生は恵まれている。


試合前に日本の記者から「最近の青木真也は優しくなって、勝負への厳しさがなくなったのではないか」との声をもらいました。以前に比べたら気配りもできるようになっているのだとは思います。それは否定しません。でもただ優しくなって角が取れたわけではない。自分が生き残るために、いい環境を作るために尖ってばかりはいられない現実があるのです。


勝負への厳しさを知っているから、そこで生き残りたいから優しくなったのだと思います。


そんな気持ちの表れからか『AOKI AWARD』(AbemaTV)をスタートします。

1年ちょっと前からMMA PLANET で月に3つの試合をピックアップして解説していました。その中で日本人の若手選手の素晴らしい試合をピックアップする度に、もっと評価されていい試合であり、選手であると伝えていました。それを続けるうちに口だけで無責任じゃないだろうかと思うようになりました。口でいうだけならば誰でもできるし、そこに信用とか信頼の類いはうまれないだろう。


ならば若手選手が少しでも世に出る手助けができたらいいし、アルバイトを休んで練習にあてれるようにお金を渡せたらいい。そんなことができたらいいねって話をAbemaTVが乗ってくれて放送できることになりました。世に出るチャンスが少ないのでありがたい限りです。


今は毎月のMVP選手に出せる金額は5万円(青木の出演料をそのままスライド)。協賛してくれる方々がでてきてくれたら選手への賞金も増やせます。物品でも助かるでしょう。今は始まったばかりですが、これから大きな動きにしていきたいなと考えています。同志を募集します。


AbemaTVで26日金曜日、21時からの放送です。僕はもちろんのこと、制作スタッフも愛を込めて作りました。いいから見てください。話はそれからです。よろしく牧場。


文/青木真也(格闘家)

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