新旧K-1のカリスマ、魔裟斗と武尊が語る“強いファイターが必ず持っているモノ”

魔裟斗、小川直也、山本KID徳郁、武尊の4人のレジェンドファイターが選んだアマチュア選手をトーナメントで競わせる「格闘代理戦争」。


決勝戦は、武尊推薦ファイター・中嶋志津麻と魔裟斗推薦ファイター・松村英明との対戦となったが、両陣営の特訓および合宿から見える戦略を秘策が見えてきた。魔裟斗は約2か月前の練習開始からマンツーマンで松村を徹底指導、フィジカルだけでなく頭脳面も鍛え上げる。そして、「倒し方はすでに判っている」と断言した。


魔裟斗陣営は、改めて中嶋の1回戦を分析。「中嶋は遠い距離から蹴ってくる、懐が深い。自分から前に出て距離を潰した方が良い」という判断。その他にも「ステップでかわすタイプの選手、一見パンチは早そうだが実際はそれほど早くない、モーションのあるパンチは実際体感すると遅い」など、対戦相手の特徴を次々と挙げ丸裸にしていく。


やはり1回戦での前蹴りなどを主体にした距離の取り方など中嶋の特徴を見た上で、「中嶋がパンチ連打で来た場合は下がらずに前にでて内に入ってよってパンチを防御する」相手のペースに持って行かれないようにしっかり撃つ「中嶋のファイトスタイルに合わせず自分からプレッシャーをかける」、これは中嶋側が「一発もらわないように、撃ち合わない」という戦術に強引に入り込んで勝負に出ることを意味する。


改めて魔裟斗は「アマチュア選手らしい粗い戦い方。その粗さに付き合わない」という基本となる戦い方を指南、一方松村は魔裟斗のアドバイスを理解した上で「自分の距離ではガンガン当てていく」と言う。


よって両者の距離の奪い合いというのは、松村vs中嶋戦のキーワードだ。


魔裟斗の指導方法は、あくまでマンツーマンでのレクチャーだ。ミット打ちでも反撃するという激しい内容で一つ一つの動きを確認し、相手の攻撃パターンを想定しながら戦い方を組み立てていく。中嶋の得意な遠い距離を想定したパンチなどを繰り返し反復練習しながら、最終的にマススパーリングで魔裟斗がシュミレーションする中嶋の戦い方を攻略して行く。


トライアル時から短期間で行われてきた「格闘代理戦争」のスケジュールでの勝利を追求して来た魔裟斗。1回戦もさることながら、自陣の松村の強い部分・弱い部分を鋭く分析し実践に基づいた戦い方を指南して来たが、最後に口にしたのは奇しくも武尊と同じく「折れない気持ち」だった。


「試合でキツイ時は、よりキツかった練習のことを思い出す。だから心も鍛えられている。毎日緊張するのはオレの練習が苦しいことをするから緊張する。自分も現役時代にジムに行く前は緊張していた。心拍数が180とか190まで上がることがどれくらい苦しいか判っているから。それをやっているか、やっていないかが気持ちの強い選手と弱い選手を分ける。そこで追い込んでない選手は気持ちが折れてしまう」とやはり心理面での分析も含め非常にロジカルな印象だ。


松村自身も、アマチュアでの志なかばから社会人として仕事を経て、プロのK-1ファイターになる戦いへの背水の陣となるのが今回の中嶋戦となる。新旧K-1対決という表現以上に重い人生を賭けた戦争を見守りたい。

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