リング上で労使交渉に発展!大社長のパワハラに史上最大の下克上 全社員の期待を背負ったDDT映像班が怒り爆発

(大社長の首をイスで絞めつける今成(右)と YUTA。れっきとしたDDT社員だ)


アントニオ猪木、ジャイアント馬場の時代から「社長を殴ってお金がもらえるのはプロレスだけ」と言われてきたが、DDTではリング上で労使交渉が行なわれる事態にまで発展した。


2月6日、新木場1st RINGで開催された、男性客限定興行「野郎Z」。この日の注目カードの一つは、“大社長”高木三四郎&大鷲透vs今成夢人&DT-YUTAのタッグマッチだった。今成とYUTAは、映像班所属のDDT社員である。しかし2人とも学生プロレスの経験があり、今成は現在もガンバレ☆プロレスのレスラーとして兼業活動中。彼らは試合という形で、雇用主に反旗を翻したのだった。


自社に映像班を持ち、中継や煽りV(試合の見どころ紹介VTR)を外注せずに作ることができるのがDDTの強み。映像配信サービス「DDT UNIVERSE」では生中継も手がけている。


それだけに日々の業務は過酷を極めている模様で、新人も居着かないため現在スタッフは2人だけ。また今成によれば、高木から言いつけられるコンビニへのおつかい(お前のセンスで的ざっくりしたオーダー)も大きな負担だったようだ。そこで今回、試合を通しての鬱憤解消と体制転覆が目論まれることに。


DDT全社員の期待を背負った映像班は、いきなり高木にイス攻撃。とはいえ本職には及ばず、大鷲のパワーもあって大苦戦を強いられてしまう。


「納品まだかこの野郎!」、「早く後楽園の煽りV作れ!」という大社長のパワハラプロレスに大ピンチを迎えた映像班。そこに割って入ったのが、スタンド席でカメラを回していた元映像班スタッフ、通称ゲイ福だった。この日は映像班社員が2人とも試合のため、ヘルプで生中継を担当していたのだ。

(元映像班・ゲイ福のパウダー攻撃も高木に炸裂。もはや社員ですらない一般の方である)


大社長への怒りを爆発させたゲイ福はリングへ。凶器として投げ込んだ竹ボウキがそのままリング外に滑り落ちてしまうアクシデントもあったが、考えてみれば労働者側だった大鷲も助っ人に。ゲイ福が高木にパウダー攻撃を見舞い、全員で丸め込んで勝利を掴んでみせた。


予想外の敗戦に、高木は追加人員の募集と待遇改善を約束。さらに「お前らには男色ディーノ、マッスル坂井に続くクリエイターになってほしい」と、4月23日の新木場大会をプロデュースさせることに。


大社長が最も得意とする「丸投げ」のような気もするが、今成たちは「全試合、煽りV作ってやる!」と気合い充分。大鷲の「結局キミたち仕事増えてるよ」という忠告も聞かず、前代未聞の「映像班プロデュース興行」開催が決まったのだった。


文・橋本宗洋


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