ジェリコと内藤哲也とか…手の平で踊らされた!(笑) サイプレス上野は「イッテンヨン新日本ドーム大会」をどう見たか

(ドームのメインを張った内藤とはプロレス大賞受賞式で対面)


日本プロレス界最大のイベント、それが新日本プロレスの1.4東京ドーム大会だ。オカダ・カズチカvs内藤哲也、ケニー・オメガvsクリス・ジェリコなど勝負カードを揃え、観客動員も伸ばしたこの大会をラッパー・サイプレス上野はどう見たのか。昨年はサイプレス上野とロベルト吉野が大会テーマ曲を担当、またメジャーからどインディーまで長くプロレスを見続けてきた視点で語ってもらった。


(聞き手・橋本宗洋)

―今回は新日本プロレスの1.4東京ドーム大会を振り返っていただこうと思います。いいカードがたくさんあって、中身が詰まってましたね。それだけに興行時間も長かったですが。

上野:長かったですねぇ。でも面白かった。ケニーvsジェリコなんて素晴らしかったですよ。どういう試合になるんだろうと思ってたんですけど、さすがでしたね。


―ノーDQマッチ(反則裁定なし)の自由さもありながら、その中での技術の攻防もあって。

上野:イスとかテーブルも最低威厳の使い方でどれだけ盛り上げるか、みたいな。


―リング内ではイスを一つしか使ってなかったですね。我々のように「蛍光灯200本デスマッチ」とか見ている人間には逆に新鮮でした(笑)。

上野:「全然ノーDQじゃねえ!」って(笑)。でも、そう思わなかったですからね。それこそ、よく言われる「椅子一個や蛍光灯一本でも魅せる試合」じゃないですけど。最低限のアイテムでめっちゃ面白い試合で。テーブルクラッシュも、シンプルなんだけど見てて「うわうわ!」ってなるんですよ。


―「落ちる?!」っていう。ジェリコはフィニッシャーがウォール・オブ・ジェリコ、言ってみれば逆エビ固めなわけで、そんなシンプルな技で世界中を沸かせてきたわけですよね。

上野:説得力ですよね。ケニーもよかったし。大物外国人でいうとCodyと飯伏(幸太)もハマってましたね。前に見た時のCodyはいかにもアメプロっていうか、日本の団体にフィットしてない感じもあったんですけど、さすがに今は適切な引き出しをあけてきてるなっていう。あとジュニアの4WAYもよかった。だからメインのオカダvs内藤は大変ですよね。前(の試合)がよすぎたっていう。特に直前の試合がケニーvsジェリコですからね。しかも興行が長くてお客さんも集中力切れてくるだろうし。それでも沸いたんだから凄いですけど。


―内藤選手の人気が凄まじかったですけど、それプラス、興行が長かっただけに「最後は王座移動のドラマが見たい」っていう気持ちも高まったかもしれないですね。

上野:終わってからマネージャーのヤマチ(山之内)にしきりに愚痴ってましたもん。「今日は内藤だろ?」って(笑)。確かに、内藤選手が勝ってたら会場は爆発してましたよね。新しい流れも生まれてたでしょうし。あの会場での熱気、圧倒的な内藤推しの声援はツアーファイナル感があったんですよね。これはもうハッピーエンドじゃないけど、大多数が望む大団円が見たいっていう。


―でも、そこを超えてきちゃうオカダ選手っていう。

上野:ファンの期待を裏切るような結果に中毒性があるっていうのも新日本なんですよね。「ここでいったん最終回じゃないのかぁ」と思ってたら、翌日の後楽園でジェリコと内藤の絡みがあって。「続きはこういう形か!」って。手の平で踊らされましたよ(笑)。1.5というアフターアワーズがあった。


―最近は1.4ドームからの1.5後楽園がセットになってる感じがありますね。

上野:すぐに次を見せてくれるっていうのは凄いですよね。


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