海外のデスマッチの野良大会とか見て回りたい サイプレス上野が語る「ファン心理」

ラッパー・サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)は、少年時代からの年季の入ったプロレスファンである。メジャーからインディーまで幅広く観戦し、とりわけデスマッチへの愛情は他の追随を許さない。そんな上野は、年末年始の会場で多く見られた外国人ファンにシンパシーを感じ、彼らの中に意外な「同志」も発見したようだ。 

(聞き手・橋本宗洋)

(ファンとして、実はプロレスTシャツ着用率が高い上野。アーティスト写真でも初期の葛西純Tシャツを着るこだわりぶり)


―プロレス界、年末年始の興行では外国人のお客さんが多いのも印象的でした。新日本プロレスの1.4ドームを中心に大会を見まくる「プロレス観光」で来たんだと思います。

上野 いましたね。FREEDOMSのクリスマス興行にもいましたよ。話聞いたら、長く日本にいてプロレスばっか見るらしいですよ。予定表見せてもらったら毎日プロレスしか予定がない(笑)。「もう楽しみで仕方がないんだ」って言ってましたね。


―団体問わず、後楽園ホールに毎日来てたような人もいるでしょうね。

上野 1.4ドームでW☆INGのキャップかぶってるヤツまでいましたからね。インディーを漂ってる「漂流者」って呼んでるんですけど、外国にも漂流者がいたんだって(笑)。そいつは日本とプロレスが好きで板橋に引っ越してきたって言ってました。


―そういう人とドームで出会う偶然(笑)。

上野 ついに出会ってしまいました(笑)。


―後楽園ホールって、行けばほぼ毎日なにかしらプロレスの興行がありますよね。後楽園以外にも新木場1st RINGなり、東京にいたらプロレス漬けになれる。そういう環境って他にないのかもしれないですね。

上野 しかも毎日違う団体が見れる。正統派の団体もデスマッチも女子プロも。こんな楽しいのないですよ。


―今インターネットで各団体の情報も入ってくるんでしょうね。チケットの取り方とかもネットで分かるのか。

上野 選手に取り置き頼んでたりしてんのかなって(笑)。


―ツイッターのDM受付で(笑)。女子選手とチェキ撮ったりもしたんですかね。

上野 いいなぁ。俺も外国人のプロレスファンになりたいですよ。「日本行きてぇ」みたいな(笑)。


―自分が憧れてる、大好きなものが海外にあって、それを見たくてたまらない感情っていうのがいいですよね。

上野 うらやましい。その感覚になりたいんですよ。ファン心理っていうか、俺らもう戻れないところがあるので。できるだけファンの立場でいたい反面、音楽は仕事だし、プロレスも仕事で関わることがあるし。「何かないかな」ってのは思いますね。


―海外まで追いかけちゃうくらいの熱狂というか。

上野 いま思ってるのは、海外でやってるデスマッチの野良大会っていうんですかね、野外でやってる小さい大会を見て回りたいなって。


―もう本当に一ファンとして。

上野 知り合いとか関係者に会うとかないじゃないですか、そうなったら。そこでファンとしての自分を全開放して楽しむっていう。誰も俺のこと知らないし、俺も出てるレスラーのこと知らないんだけど「メチャクチャなことやってんなぁ!」っていう感じ。そういうのに憧れますね。

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