3月25日は「興行大戦争」!DDT、全日に負けじとアイスリボン・松本都がメインで王座挑戦

(3月17日の会見より。3.25後楽園で対戦するくるみ(左)と松本)


女子プロレス団体でトップの観客動員を誇る人気団体、アイスリボンが恒例の後楽園ホール大会を3月25日に開催する。


毎回、取締役選手代表の藤本つかさがチケットの売れ行きを心配しつつ、当日になるとファンがきっちり集まっているアイスリボンの後楽園大会。しかし今回はいつも以上に苦戦しているようだ。


というのも、この3月25日にはDDTが両国国技館、全日本プロレスがさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナでビッグマッチを開催。主力選手である世羅りさの言葉を引用すれば「興行大戦争」なのである。


アイスリボンとしては老舗・全日本、常にマット界に話題を提供しているDDTに負けじと注目を集めなければいけないわけだが、そんな後楽園大会のメインイベントに立候補したのが松本都だ。柊くるみが持つ「ICE×∞」王座に挑戦する松本は今年、デビュー10周年。しかしメインイベントでタイトルマッチを行なうのはこれが初だという。


かつて、自身が代表を務める(所属選手も自分だけの)団体「崖のふちプロレス」を旗揚げし、勝手に遺恨を作り上げてはファミコン対決、謎かけ対決などプロレスの枠を一切無視した闘いを展開してきた松本。昨年はサイプレス上野、葛西純とラップユニットを(一瞬だけ)結成してみたりと独自の活動を展開しており、自身がアイドルデビューしたこともある。


3.25後楽園からは、後輩選手である弓李と尾崎妹加をアイドル「GEKOKU☆娘(げこくじょう)Fromアイスリボン」としてプロデュース。CD発売も決定している。


はっきり言えば実力よりも個性が突き抜けた選手であり、メインでタイトルマッチをするタイプの選手ではなかった。が、そんな自分だからこそベルトを巻く資格があると松本は主張する。

(会見に出席した選手たち。他団体、男子選手も参戦し見どころの多いマッチメイクに)


3月17日に行なわれた記者会見で、現役高校生である王者・くるみに対し「私はくるみちゃん推しだし最高のチャンピオンだと思うけど、学生だから活動に限界がある。試合数だって限られてる。ツイッターとかでの宣伝もできていない。フォロワー何人?」とダメ出し。「くるみちゃんがチャンピオンでいる時間が、アイスリボンにとってもったいない」とし、話題性と発信力のある自分こそがチャンピオンになるべきだと語った。曰く「話題になってるっていうのは自慢じゃなく事実なので」。


くるみに「ベルトのことナメてますよね」と言われた松本は「ナメてませ~ん」と即答。「それがナメてるっていうんですよ!」と怒りを買う場面も。くるみは会見でユーチューバーデビューを発表し、発信力を高めていこうとしている矢先だっただけに松本の主張は受け入れがたいはずだ。ちなみにアイスリボンのYouTubeチャンネル登録者は75000人以上。WWE、新日本に次ぐ数だという。

(松本の同期、今年デビュー10周年の星ハム子(左)と藤本つかさは世羅りさ&雪妃真矢のタッグ王座に挑戦)


この日、開催された道場での試合後にも、両者は激しいやり取りを展開。松本が「今月、何回試合したの?」と言えば、くるみは「何もしてないですよね今日の試合。印象ないですよ。(タイトルマッチでは)ボコボコにします」。


この冷たい舌戦ぶり、観客を凍り付かせる緊張感はただごとではない。“興行大戦争”の中、実力派チャンピオンのくるみと飛び道具・松本都のメインは他の団体にはないインパクトを残す可能性がある。

文・橋本宗洋

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