「今は2番目で愛人でも、必ず夫婦になる!」伊藤麻希、才木玲佳と大激闘し敗北

(気合いを前面に押し出すファイトを展開した伊藤。瑞希も呼応してこの表情)


5月19日の東京女子プロレスは、2013年12月の旗揚げ戦と同じ北沢タウンホールで開催された。


今回のメインイベントはTOKYOプリンセスタッグ選手権。王者組・才木玲佳&小橋マリカのマッスルJKコンビに伊藤リスペクト軍団(伊藤麻希&瑞希)が挑んだ。


4人とも、2013年の旗揚げ戦には出場していない。瑞希以外の3人はレスラーデビューしてさえいなかった。東京女子プロレスという団体にそれだけ所属選手、参戦選手が増えたということ。それぞれが強い個性をぶつけ合い、後楽園ホールを満員にするまでになった。


“筋肉アイドル”才木と“クビドル”伊藤は、昨年の1.4後楽園大会では〈アイドル対決〉としてシングルマッチで対戦していた。だが今回はメインイベントでタイトルマッチである。ともに「アイドルがプロレスに挑戦」という話題性以上の闘いを見せることができる選手に成長したのだ。


そこに急成長中の小橋、抜群のテクニックを誇る瑞希が加わったタッグ王座戦は目が離せない展開となった。才木が相手チームを2人まとめてブレーンバスターで投げれば、伊藤は才木と小橋の足を同時に掴んで逆片エビ固めへ。伊藤リスペクト軍団は互いのピンチをカバーし、ダブルでDDTを放つなど連携のよさも光った。


得意の頭突きを雄叫びとともに放った伊藤に対し、才木も容赦なく蹴りを叩き込む。伊藤に負けないド迫力の雄叫びも見せると武藤敬司公認のシャイニング・ウィザード、そしてジャックハマーで3カウントを奪った。

(才木は勝負所で伊藤の頭部に蹴りをクリーンヒット)


才木はこの日が誕生日、小橋も2日前に17歳になったばかりで「ベルトを守って、自分たちに素晴らしいプレゼントができました」と小橋。才木は東京女子プロレス屈指のチームワークを誇る伊藤リスペクト軍団に勝利したことで、王者としての自信を深めたようだ。

(タッグ王座初防衛に成功した才木・小橋のマッスルJKコンビ)


一方、大健闘したもののベルトに届かなかった伊藤だが、この試合でさらに評価を高めたと言っていいだろう。瑞希の見事なバックアップもあり、メインのタイトルマッチに登場する選手として充分すぎる存在感だった。


「伊藤はプロレスが好きだから絶対にあきらめない! 今はプロレスが伊藤に振り向かなくても、絶対に振り向かせる! 今は2番目で愛人みたいな存在でも、必ず(プロレスと)夫婦のような関係になるから! 今回は伊藤がチャンピオンになるまでの伏線! この伏線は必ず回収する!」


試合後、涙とともにプロレスへの思いを叫んだ伊藤。ファンに絶大なインパクトを残すことができているだけに、これから求められるのはやはり結果だ。プロレスは勝ち負けだけの世界ではないが、勝ち負けがあるからこそさまざまなドラマが生まれる。今は“あと一歩”のところにいる伊藤。次の一歩をどういった形で踏み出すのかが気になる。


文・橋本宗洋

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