「もう辞めたいと思った」青木真也、どう闘いに向かって行ったのか?

こんにちは。青木真也です。中年初勝利です。


5月18日、シンガポールでの試合から帰国する飛行機でこの記事を書いています。お陰様でONEで勝利することができました。2015年末の桜庭戦以来の勝ち星で、喜びよりも前に安堵感があります。とにかくホッとしています。長かったよ。


今回は試合に向けて、多くのことを抱えてやってきました。『格闘代理戦争』やそのほかの仕事も、試合を理由に断ることはしませんでした。僕の周りの人は心配してくれていたと思うし、実際に声をかけてくださった方もいました。自分でもわかっていたので、気持ちが嬉しかったのですが、同時に絶対に負けられない気持ちになって、追い詰められてもいました。全てが完璧ではないし、試合内容も自分では納得できていませんが、やりきって形にできたことでよしとします。

今回、試合前にもう辞めたいと思いました。ここまで明確に思いが出るのは今までにないです。今回の試合で最後にして、あとはどこかで何もせず生きていこう。そのくらいはできるはずだ。と考えていました。オープニングセレモニーまでは頭によぎっていました。それほどに苦しく追い詰められていたし、自分に余裕がなかったのだと思います。オレは天才でもないし、大物でもないから当然だ。ファイターって弱い人がやる仕事だからね。強い人は戦う必要ないんだから。


そんな闘いとは真逆の感情が支配する中で、どう闘いに向かって行ったのか。


僕に希望を持ってくれたり、期待してくれる人が少なからずいます。僕は自分のために頑張ってきたのだけども、自分のために戦うことの限界がきていることに気がついています。自分に希望を持ってくれる人たちがいる以上は頑張ってみようと思い闘いました。35歳になって、自分のために頑張るだけではない燃料を手にしました。この燃料でしばらくは大丈夫だと思います。

試合に向けた過激な二ヶ月が終わりました。しかし帰国翌日はパンクラスで解説のお仕事をいただいています。格闘代理戦争のお仕事もあります。日々を一生懸命です。


応援ありがとうございました。


文/青木真也(格闘家)

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