BASARAトーナメントで波乱続出!関根龍一、中津良太の勝利は偶然か、時代の変化か!?

(藤田の的確な足攻めに耐え、勝利を掴んだ中津)

(C)DDTプロレスリング


DDTグループ・プロレスリングBASARAのトーナメント「頂天~itadaki~」が、5月23日の新木場1st RING大会から始まった。これまではリーグ戦として開催してきたが、今年は16名参加のトーナメントだ。


ヨガ、ヘビーメタル、現役弁護士、僧侶、ウサミン星からきた怪奇派、デスマッチの実力者など濃すぎるキャラが揃ったBASARAのトーナメントだけに、フリー参戦の選手も含め闘い方も多種多様。トランザム★ヒロシはひたすらヨガのポーズを取り続けて勝利を収め、弁護士レスラー・竜剛馬は僧侶でもある阿部史典にワイシャツ姿のまま殴り倒された。


バカバカしいのに熱い、笑えるのに燃える。そんな少年マンガ的世界観が魅力のBASARAは、現在“再スタート”の真っただ中。5月3日の後楽園ホール大会のメインイベント、エースにして団体代表の木高イサミが谷嵜なおき(ダブプロレス)にユニオンMAX王座を奪われた。団体最高峰の王座が流出、しかもこの日は他団体との試合で所属選手が全敗。


イサミはその試合後に選手全員、横一線からの再スタートを宣言している。


「リセットですね。誰が上でも下でもない。一からやり直します。団体がある、仲間がいるからゼロからではないんで」。そんなタイミングでのトーナメント開催は、団体の今後にとって重要な意味を持つ。


そして今回の1回戦、セミファイナルとメインイベントで波乱が起きた。セミではキャリア4年目の中津良太が格上の藤田ミノルに勝利。5.3後楽園では関根龍一&中津のタッグ「騎馬隊」が藤田&日高郁人の「相方タッグ」に敗れており、リベンジを果たしたことにもなる。さらにメインでは関根がイサミからレッツ・コンバインでギブアップ勝ち。切り返しではなく、得意技でタップさせたことにも価値がある。

(関根は得意技レッツ・コンバインでイサミをギブアップさせた)

(C)DDTプロレスリング


「技術の進歩レベルで言ったら絶対に自分が上。だけど気持ちでやられました。気持ちだけでやられましたよ」と試合後のイサミ。藤田は「悔しいけど、若くてイキのいいヤツがイキのいい感じでいてくれないと、おじさんも頑張る気力が失せちゃうから」。タッグ対決の時点から後輩が自分たち超えることを望むようなコメントをしていた藤田にとって、この敗戦は納得がいくものでもあったのだろう。


「中津が勝ったからね、普通以上に負けらんないって気持ちがありましたよ。大将(イサミ)を食って、もっともっと面白くしないとって気持ちもあったし」と関根。2回戦は関根vs中津となるため、中津は「お互いコンディション整えて、恨みっこなしでやりましょう。トーナメントの他の試合、全然知らないですけど。2人で優勝します」。


実績ではるかに上回る相手に勝って1回戦突破。勝利を決めた際の、BASARAファンからの中津コール、関根コール、騎馬隊コールは凄まじいものがあった。それだけ、この勝利が待ち望まれていたということだろう。関根は過去にイサミに勝ったことがあるが、今回はセミ、メインと連続でのアップセットだったのが大きい。

(BASARAの新木場大会はアルコール含めドリンク飲み放題付き。メイン後は選手による「乾杯!」が恒例となっている)

(C)DDTプロレスリング


BASARAという小さな“独立国”で、選手たちはなかなか動かない格や序列と闘ってきた。頂天トーナメント1回戦での中津と関根の勝利は時代の変化、その兆しなのか。それとも“トーナメントに番狂わせはつきもの”というアクシデントでしかないのか。2人の勝利が他の選手たちに与える刺激や影響、今後の展開が非常に気になる。


文・橋本宗洋

続きを見る