胸にアザも!才木玲佳、壮絶な打撃戦の末に敗れる 沙希様は予想外の反則負け……。

(昨年優勝の才木だが今年は初戦敗退。優宇のチョップを受けた胸が腫れていた)


東京女子プロレス恒例のトーナメント、東京プリンセスカップが6月3日の新宿村スタジオ大会からスタートした。5回目となる今年は史上最多の16名が参加、6.3新宿村では1回戦のうち4試合が行なわれた。

(勝った優宇はこの表情。自身の存在意義をかけての闘いでもあったと言える)

(C)DDTプロレスリング


メインイベントで対戦したのは、“筋肉アイドル”才木玲佳と優宇。ともに団体の元シングル王者であり、昨年はタイトルマッチ、トーナメントと2度対戦して1勝1敗という結果が残っている。決勝戦でもおかしくない顔合わせだ。


どちらもパワーが持ち味の選手だけに、試合は真っ向からのぶつかり合いに。才木が優宇の頭部に蹴りを打ち込めば、優宇はサイドバスター、オクラホマ・スタンピードでマットに叩きつける。才木の得意技シャイニング・ウィザードを食らいながらキャッチして抱え上げ、パワーボムでコーナーポストに投げ捨てるという荒技まで繰り出した。

(才木のシャイニング・ウィザードをキャッチしてパワーボムで投げ捨てた優宇。大迫力の攻防が続いた)

(C)DDTプロレスリング


勝負どころでは優宇がチョップ、才木がミドルキックを何発となく打ち合ってフラフラの状態に。いったんは打ち負けたかに見えた才木が食い下がり、なおも打ち合いを要求する場面もあった。


メインにふさわしい闘いを制したのは優宇。ここ一番で使ってきたラストライド(高角度パワーボム)で3カウントを奪った。


優宇のチョップを食らい、胸にアザができながらも「久々に負けを味わったって感じですけど、これがプロレスの味ですね」と才木。勝った優宇は「私は負けた人の気持ちが分かる。負けた人の気持ちも背負って優勝したいと思います」と語った。



一昨年1月4日にデビューして以来、無敗でチャンピオンになるなど大活躍を見せた優宇。しかし昨年夏に坂崎ユカに敗れてベルトを失うと、シングル戦線では大きなチャンスがめぐってこなかった。


その一方で、東京女子プロレス自体の人気、観客動員は上昇。そこに優宇はジレンマを感じていたようだ。才木、伊藤麻希、アップアップガールズ(プロレス)などアイドル、タレントがリングに上がり、また葛西純vsハイパーミサヲのエニウェアフォールマッチなど独自のカードが魅力の東京女子プロレス。その中で優宇、中島翔子、坂崎といった“実力勝負”の選手たちは話題性の面で損をしがちと言えるかもしれない(中島、坂崎も芸能界からの転身組なのだが、今では“実力派”だ)。

(沙希様はハイパーミサヲのガムテ縛り→リングアウト狙いなど奇策に大苦戦。最後は凶器とパミのマスクを持たされたところをレフェリーに発見され、濡れ衣による反則負けで姿を消すはめに)

(C)DDTプロレスリング


そんな選手たちが存在感を発揮できるのが“勝負論”の場であるトーナメント。「私は私のプロレスで東京女子を盛り上げる」と語った優宇が狙うのはもちろん優勝であり、山下実優が巻くチャンピオンベルトだ。2回戦で対戦するのは、頭脳的戦略で沙希様から反則勝利をせしめたハイパーミサヲ。お互い濃い色の“自分のプロレス”を持つ選手同士、スタイルとスタイルの激突になる。


文・橋本宗洋

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