“ケツキック執行人”に那須川天心!大家健、「俺には効かねえ!絶対泣いたりしねえからなおい!」

(これ(写真右)がここ(写真左)に炸裂する)


DDTプロレスのゴールデンタイム・レギュラー生中継大会「DDT LIVE! マジ卍」(AbemaTV)で、予想外すぎる“対決”が実現することになってしまった。


発端は5月29日の同大会だ。団体の頂点であるKO-D無差別級王座に挑戦できる「いつでもどこでも挑戦権」をかけての時間差入場バトルロイヤルに出場した大家健(ガンバレ☆プロレス代表)は、見事に「いつどこ権」の一つを手にした。


しかし、その封筒の中身には「罰ゲーム」と書かれており、大家はまったくの偶然から罰ゲームを受けることに。罰ゲームの執行は6月24日の「マジ卍」。6月5日の大会では、その罰ゲームの内容が「ケツキック」だと発表された。


ケツキック自体はそう珍しいものではないのだが、“執行人”としてアナウンスされたのは那須川天心だった。キックボクサーとしてムエタイ王者をKOするなど破格の活躍を見せる一方、RIZINではMMAにも挑戦。トータルでのプロ戦績が30戦全勝という19歳の“神童”だ。6月17日の「RISE」幕張メッセ大会ではムエタイの強豪と世界戦を行う那須川。これをクリアすれば31戦全勝でDDTマット登場を果たすことになる。

(6.24「マジ卍」で“激突”する那須川と大家)


「初めて出演させて頂く番組なので楽しみです! ケツキックしっかりキメるので、是非見てください!」とコメントを寄せた那須川。本人はもちろん「罰ゲーム執行人」のつもりだと思うが、AbemaTVのプレスリリースは「那須川天心選手のプロレス初参戦にぜひご期待ください」と、えげつないほどに力の入った盛りっぷり。


が、それ以上に力が入っているのが大家本人だ。那須川という大物登場に驚きを隠せない大家だったが、昨年は「72時間ホンネテレビ」において「ユーチューバー草なぎ」とも対戦経験がある。


ふだん観客動員100人、200人といった規模の、いわゆる“どインディー”団体ガンバレ☆プロレス(ガンプロ)を率いる大家だが、そのスローガンはあくまで「プロレスをメジャースポーツに」。那須川と対峙することも、その手段にしてしまおうと考えている。


男色ディーノには「(ケツキックで)泣きそう」と言われた大家。確かに試合後でも会見でも常に感極まりがちなことから“カリスマ号泣師”とも呼ばれているのだった。しかし読んでいただきたいのは「那須川戦」に向けたコメントだ。


「罰ゲーム罰ゲームって言うけどなおい! 俺は罰だと思ってねえぞ! やってやろうじゃねえか那須川天心! これはガンバレ☆プロレスと那須川天心の全面対抗戦、いやキックボクシングとガンバレ☆プロレスの全面対抗戦なんだよ! 那須川天心がどれくらい凄いかなんて知らな……くもないけど! やれるもんならやってみろおい! このケツを! めちゃくちゃ強化して! てめえのケツキックなんか俺には効かねえんだよ! 俺には効かねえんだよ! 俺には効かねえってことを当日、思い知らせて! 絶対泣いたりしねえからなおい! 泣いたら俺の負け! 泣かなかったら俺の勝ち! それくらいの感じで俺は罰ゲーム、いやこれは勝負だ。勝負を! 勝負を勝負をおい那須川天心! 受けろおい!(泣かなければ那須川の連勝がストップする?)そりゃ当然そうに決まってんだろお前! そしてなあ! 那須川天心以上に! キックボクシング以上に! プロレスをメジャースポーツにします! よろしくお願いします!」


というわけで、大家にとっては那須川のケツキックを受けることは「全面対抗戦」であり、“神童”の連勝をストップする気満々なのだった。


大家は那須川も参戦したRIZIN年末大会のサブ会場内「格闘技EXPO」でガンプロの無料イベントを毎年開催。また昨年、那須川と公開練習を行なった所英男のトレーナーである勝村周一朗はプロレスラーでもあり、ガンプロを主戦場にしている。そんな薄いつながりはあるものの、罰ゲームを全面対抗戦とするのは、ちょっとどうかというレベルの思い込みの激しさだ。


だが忘れてはいけない。大家は思い込みの激しさで団体を作り、思い込みの激しさでKO-D全王座(シングル、タッグ、6人タッグ、10人タッグ)を獲得し、思い込みの激しさでガンプロ後楽園ホール大会を決行して超満員にした。単にくじ運の問題とはいえ、やはりDDTグループのレスラーで那須川を「受けて立つ」なら大家が適任のような気もする。


現在、ガンプロでは大家の右腕だった今成夢人による「今成革命」が進行中。大家の存在感がやや薄れつつある中、那須川の蹴りで“覚醒”してほしいというファンもいるのではないか。


付け加えると、仮に“覚醒”した場合の大家のアツ苦しさは初見の人間にとっては想像を絶するもの。那須川にとっても要注意の罰ゲームになるだろう。


文・橋本宗洋


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