欠場者続出!東京女子プロレス、坂崎ユカvs瑞希が大熱戦

東京女子プロレス恒例のトーナメント「東京プリンセスカップ」2回戦進出者が6月9日の新木場1st RING大会で決定した。

(坂崎にギブアップを迫る瑞希。持ち前のテクニックに加えこの日は気持ちが前面に出ていた)

(C)DDTプロレスリング


6.3新宿村大会で1回戦4試合が行なわれ、優宇、ハイパーミサヲ、山下実優、のどかおねえさんが勝利。6.9新木場では坂崎ユカvs瑞希、辰巳リカvsアズサ・クリスティの1回戦2試合が組まれた。


当初は1回戦としてもう2試合、中島翔子vs黒音まほ、小橋マリカvsヒカリも決まっていたのだが、黒音と小橋が欠場に。その結果トーナメントも棄権(不戦敗)扱いとなった。

(欠場者にも触れつつ、笑顔で大会を締めた坂崎)

(C)DDTプロレスリング


トーナメント以外でも、まなせゆうなが体調不良で欠場、伊藤麻希の試合も組まれておらず、今回はレギュラーメンバー4人を欠く状況での開催。それでも会場は超満員に。真っ向勝負あり、プロレスの枠を逸脱するする爆笑マッチあり、DDTグループの女子団体らしい試合が続いた。


トーナメント2試合はセミファイナル、メインイベント。セミでは、5.3後楽園ホール大会のメインイベンターを務めたトップの一角、辰巳を相手にアズサが大善戦を見せた。 結果として敗れはしたが、場外戦をはじめとするインサイドワークや技のたたみかけ、絶対的と言えるフィニッシャー「クリスティ・アガペー」につなげる試合構成など、アズサの闘いぶりも見応え充分。昨年11月まで、デビューから約2年間勝ち星がなかった選手とは思えないほどだ。沙希様に導かれてのNEO美威獅鬼軍入りが、アズサを大きく変えた。


ただ、このトーナメントでは沙希様もアズサも初戦敗退。あまりの屈辱から、アズサは「これは何かの呪い」と主張している。

(セミでは辰巳(左)がアズサに勝利。足殺しから最後はドラゴンスリーパーを決めた)

(C)DDTプロレスリング


メインでは、ともにスピードとテクニックが持ち味の坂崎と瑞希が能力をフルに発揮する大熱戦を展開した。多彩なグラウンド技と派手な空中殺法の両極を使いこなす坂崎に対し、瑞希はドロップキック5連発など気迫の攻撃を見せる。


過去、坂崎に勝てていない瑞希は「(勝って)一歩踏み出す」をテーマにしていた瑞希。ここ一番で使うコーナー最上段から場外へのボディアタック、リング内でも最上段からのフットスタンプと大技をこれでもかと繰り出していく。


瑞希のフットスタンプでボディにダメージを負った坂崎だが「お腹のスイッチが入った」と強烈なローリングエルボー。さらに“姉”であるミル・クラウンの技「ミラクル・メリーゴーランド」で投げ、最後は必殺技マジカル魔法少女スプラッシュ(スワンダイブからの旋回式ボディプレス)を決めで勝利をものにした。


試合後の瑞希は「欠場者が続いて、メインをちゃんと締めなきゃと思ったら凄く緊張しました」。坂崎に勝てなかった悔しさも感じつつ「応援してくれる人の声が力になりました。一歩踏み出せなかったけど、いろんなことに気づけたと思います」と涙を見せた。


勝った坂崎も欠場者に言及。「みんな欠場したくて欠場してるわけじゃない。みんなの悔しい気持ちを残ってるメンバーが活かして、盛り上げていきたい」。坂崎は昨年6月にシングル王者となったものの、トーナメントでは優勝を逃し、8月の後楽園大会でベルトも失っている。秋には初代タッグ王者となったが、長期政権樹立はならず。


そんな自分をセミにたとえた坂崎だが「土の中で眠ってた時間も腐らずにやってきた」。特にシングル戦線ではここしばらくチャンスに恵まれなかった印象がある坂崎だが、地力に加えてため込んだエネルギーは相当なものがありそうだ。


またセミで勝利した辰巳は、タッグパートナーの“ゾンビガール”黒音が欠場中とあって、2回戦に向けて「ゾンビが休んでるお墓にいい知らせを届けたい」とコメントしている。


今大会は欠場者が相次ぎ、大会直前になってのカード変更が続いた。その事実にしっかり向き合った上での充実した試合内容には、大きな価値があったと言えるだろう。


文・橋本宗洋

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