新幹線殺傷事件、ネット上の「周囲の人が助けなかった」論争 格闘家・青木真也が物申す

こんにちは。青木真也です。インスタグラムにお熱です。


試合を終えたばかりですが、早々に試合が決定しました。7月27日にフィリピンにて行われる「ONEマニラ大会」でシャノンウィラチャイ戦です。この短期間で試合をするのは日本を主戦場にしていた、DREAM時代にまで遡ります。


懐かしいな。日本格闘技の苦しかった時代でなにをしてもうまくいかなかった思い出。コンスタントに試合ができるのはコンディション作りの面からも、売り上げから見ても良しなのでここは流れに乗ります。試合が怖いのは毎回のことなので、通常運転で怯えて過ごします。勝ちたい前に負けたくない。勝とう。

近況ですが、セミナーでスペインに行ってきました。サグラダファミリアで嬉々として記念写真を撮るようになった自分に驚きです。年を重ねたからなのか、インスタグラムに煽られたのか。技術が認められ、呼ばれることに感謝と喜びを感じます。7月の試合に向けてのリフレッシュにもなったので、練習にも集中できます。試合に向けて日々を懸命に過ごします。

スペインに行っている間に新幹線での殺傷事件がおきました。


「周囲の人が助けなかった」論争がネット上では起こっているようです。格闘技選手で一般人よりも身体が強いとされる僕ですが、刃物を持っている相手に立ち向かうのは無理があります。


世の中には格闘技以外にも護身術的なものもあって、刃物に対してどう立ち向かうかを練習する術もあります。それ自体を否定する気はないのですが、実際に本物のナイフを突きつけられた場合と擬似のナイフとでは違います。護身術の大家に「試しに…」、とナイフを向けられたことがあるのですが、身動きが取れなかったことを覚えています。格闘技をしているから、立ち向かえるなどというのは驕りでしかありません。まずは逃げる可能性を探りましょう。被害者はもちろん、居合わせた方々も大きな傷を負っているはずです。「助けなかった」論争で攻め立てるのもやめましょう。


格闘技で一番大事なのは、自分の無力さを知ることだと感じています。自分の無力さを知ることで、自分のやるべきことが見えてくるような気がしてます。ただし、「気がする」だけであって僕も模索中です。僕も皆さんも色々とあると思いますが頑張りましょう。

文/青木真也(格闘家)

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