DDT若手選手たちが演劇界に殴り込み!危機を乗り越え、いよいよ初日

(ゲネプロ後、コメント取材に応じた座長の上野、上野の親友役を演じる勝俣、選手たちをサポートする森一弥)


DDTグループの若手ブランドであるDNAの選手たちが演劇に初挑戦する舞台「櫻農カプリチオ~櫻ヶ丘農業高等学校狂騒曲~」が7月5日より都内・千本桜ホールにてスタート、そのゲネプロが4日に行なわれた。


今年、KO-D6人タッグ王座を獲得するなど成長著しい上野勇希が座長を務めるこの舞台。選手たちは高校生に扮し、廃校の危機に瀕した学校を救うため奮闘するというストーリーだ。


全編ほぼ出ずっぱりの上野だけでなくオタクな役柄の岩崎孝樹と島谷常寛、DDTでは入江茂弘と反体制ユニットを組む渡瀬瑞基がキザな生徒会長を演じるなどリングとのギャップも見どころの一つ。勝俣瞬馬が演じるワルっぽい二枚目も意外といえば意外か。そんな中、MAO、梅田公太、飯野雄貴の不良トリオが絶妙なハマりっぷりを見せてもいる。

(ナチュラルな演技の選手もいればクセが強すぎる選手も。意外性も含め個性が発揮されている)


共演の森一弥によれば「1月にワークショップをやった段階では、正直“ヤバい”と思いまして。やっぱり演じることに照れがあったと思うんです。でも日に日によくなったし、今日のゲネプロが終わって“一座”になったという感触があります」。座長である上野が「昨日の試合でラリアットを食らって」と喉をからして稽古に来るなど「演劇界ではありえないことがいっぱい起きました」とも。


上野は舞台の稽古期間中、ケガによる試合欠場も経験。「試合に関する不安、プラス舞台もあって。でも試合も舞台の練習もあったから、テンションが高いままやってこれました」と言う。


勝俣も「舞台もあるので、上野が何もできなくなったらどうしようと。ヒヤヒヤしながら試合を見てました」と、本人たちにしか分からない心境があったようだ。勝俣自身、舞台を控えた時期に同じユニットの竹下幸之介から痛烈なダメ出しをされ、必死に食らいついて上野のチームから6人タッグ王座を奪取している。そんな背景を知っているファンなら、より興味深く舞台を見ることができるだろう。


この舞台は、若い選手たちの課題である“表現力”を磨くためのものでもある。その点に関しては「恥ずかしさがなくなったと思います」と勝俣。


また上野は「選手、役者さん、一丸となって90分を作っている。そこを見てもらえたら」というコメントも。選手たちは当然、演劇の技量的な面では共演する役者たちにかなわないのだが、一方で舞台の上での存在感にはレスラーならではと思わせる部分も。

(公演ポスター。7月5日から7日まで、計6回公演。日替わりゲストも登場する)


劇中で高校生たちが学校を救うために団結して挑戦する姿は、DNAの若い選手たちが演劇に挑戦する姿にも重なる。「櫻農カプリチオ」は二重の意味での“青春ドラマ”を味わえる舞台だ。


文・橋本宗洋

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