「アジアから本物の格闘技を発信する」 アジア最大のMMA格闘技団体「ONE」チャトリCEOの大いなる野望

(7.1パンクラスで見事なKO勝利を収めた若松佑弥、その師匠である長南亮と。)


アジア最大規模の格闘技イベントが、いよいよ日本進出を果たす。MMA部門に加え立ち技部門もスタートしている「ONE Championship」。先日、来日したチャトリ・シットヨートンCEOは、格闘技マスコミの囲み取材に答え、その日付を「来年の3月30日です」と明言。詳細は来月、記者会見を行なって発表するとのことだ。


日本ではAbemaTVで中継されているONE。チャトリ氏は今回の来日でもAbema、電通と話し合いを重ねたという。アジア各地の大会で毎回、日本人選手が登場、AbemaTVのリアリティショー「格闘代理戦争2nd SEASON」優勝者との契約も決まっており、人材育成への熱意も高い。


ビジネスマンであると同時に、自身もさまざまな格闘技を習得してきたチャトリ氏。愛情も知識もあるだけに、日本進出も簡単に考えているわけではない。少なくとも、一発だけの“打ち上げ花火”にするつもりはないようだ。


「日本大会は、年に6回やりたいと考えています。といっても、すぐにできるわけではない。来年は年2回くらいの開催の予定です」


長く続けて、着実に成長させる。それが日本におけるONEのスタンスだ。「他の国では、ONEはその国で一番大きいスタジアムで開催しています。でも日本ではまず小さなところからですね」。


とないえ、予定されている会場は日本のマット界では「大会場」に分類されるところのようだ。「ONEにとっては大きくない」という話で、そもそものスケールが違うというわけだ。


まだ詳細なコンセプトは決まっていないが、日本大会はケージでMMA、キックボクシング、ムエタイと各ジャンルの試合をミックスして行ないたいという。そして「日本のスター選手、海外のスター選手どちらも出場させたい」とチャトリ氏。ONEは立ち技でもムエタイの強豪に加えジョルジオ・ペドロシアンら大物を擁し、最近はアンディ・サワーとの契約も話題になった。


日本大会には人気選手をどんどん出したいというチャトリ氏は、今後もさらに日本人選手と契約していくという。求めているのは「試合を終わらせる、フィニッシュに向かう試合をする選手。それに美しいテクニックも重要です」。


ONEでは、グラウンド状態でのヒザ蹴りなど、アメリカのユニファイドルールとは違うスタンスで大会を運営している。それは「本物の闘い」を志向しているからだとチャトリ氏。高いフィニッシュ率はONEのセールスポイントの一つでもある。


「私はアジアの人間で、ONEはアジアのイベント。格闘技はアジアの長い歴史の中で培われてきたものでもあります。そのアジアから、本物の格闘技を発信していきたい」


そんな大いなる野望の一つが、日本大会開催なのだろう。

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