「経験の差」でブラを取る!目隠し乳隠しデスマッチ HARASHIMA、紙一重の勝利!

7月10日に開催、生中継された「DDT LIVE! マジ卍」のメインイベントは、EXTREME級選手権試合だった。タイトルマッチだからメインになるのはおかしくないのだが、DDTを知らない人は面食らうだろう。

(ブラジャーを死守したHARASHIMAはその姿のまま締めのマイク)

(C)DDTプロレスリング


何しろ試合形式が「目隠し乳隠しデスマッチ」だ。このEXTREME級は、試合ごとにルールが設定されるタイトル。チャンピオンのHARASHIMAと挑戦者・アントーニオ本多は、5年前にも同じルールで対戦している。


この試合、選手は目隠しと乳隠し、すなわちブラジャーを着用して対戦。乳隠しを剥ぎ取られても負けとなる。コミック的な試合にも思えるが、視界を奪われての闘いは選手にとっていつも以上の不安と緊張を強いるという。また普段から上半身裸のレスラーであっても、ブラジャーを取られるのは恥ずかしいものらしい。

(目隠し状態で力の差は埋まる。HARASHIMAのブラジャーを狙うアントン)

(C)DDTプロレスリング


実際、この試合の緊張感はかなりのもの。お互いが見えない状態での闘いだけに、文字通りの手探りだ。うっかりロープに触ってビクッとなったり、ついに相手を掴んだと思ったらレフェリーだったり、なぜか2人同時にレフェリーを攻撃しそうになる場面も。


さらに場外では、Tシャツを脱がされた若手選手たちがなぜかブラジャー着用。隠された性癖が明らかになる試合にもなってしまった。

(場外戦の中、なぜか若手選手たちがブラジャーをつけていることも発覚)

(C)DDTプロレスリング


そんな中、HARASHIMAは必殺技・蒼魔刀を空振り。目測を誤ったというか目測が分からず、いつもの一歩手前に着地してアントンとお見合い状態に(見えていないが)。


“目隠し乳隠しの魔物”にとりつかれたかのようなHARASHIMAに対し、アントンは卍固めからブラジャーを外しにかかるなど攻勢。この2人、通常ルールであればHARASHIMAが圧倒的に有利のはずだが、こと目隠し乳隠しでは互角になる。それもデスマッチの怖い部分だ。


ついにはブラジャーのホックを外し、勝利まであと一歩と近づいたアントン。続けざまに回転足折り固めを繰り出したが、この技は相手に背中を見せる(見えていないが)形になる。


HARASHIMAは一瞬の隙をついてホックを外し、技を返しながらのブラジャー剥ぎに成功。自身が指名した相手、ルールで防衛を果たした。5年前の同一の対戦が深く心に刻まれているHARASHIMA。王者として、一つの壁を越えたと言っていい。来週はいよいよ、7.22後楽園ホール大会で入江茂弘が持つKO-D無差別級王座に挑戦、2冠王を目指す。


紙一重の結果だったが、アントンは「力の差が出た。ブラのホックを外す力の差。それはホックを外した数の差だ」とコメント。それだけ多くのホックを、HARASHIMAは外してきたということか。それもDDTでは大事な経験値なのだろう。

(セミでは“狂犬七番勝負”として梅田公太がディック東郷と対戦。高度なテクニックと試合運びに敗れたが、この経験をどこまで糧にできるかが今後のカギになる)

(C)DDTプロレスリング


一方、HARASHIMAは「無我夢中でした。最後はテクニックというより力技。はぎ取ったアントンのブラを見たらホックがひしゃげてました。ああでもしないと勝てなかった」。やはりギリギリの勝利だったようだ。


このルールにおける達人が繰り広げた、ブラジャーをめぐる壮絶な闘い。フィニッシュにおける際どい勝負のアヤも含めて、やはりメインにふさわしかったと言うべきだろう。


文・橋本宗洋

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