天国か地獄か?「格闘代理戦争」決勝裏のスペシャルマッチに賭けた男たち

「格闘代理戦争 2nd SEASON」、その決勝戦が7月14日に行われた。

この試合は、ユン・チャンミンvs辻本拳也の決勝戦だけでなくスペシャルマッチ2試合も実施。賞金300万円とONE Championshipとのプロ契約がかかった決勝戦に対し、スペシャルマッチのテーマは、いわば敗者復活戦だ。


1試合目に登場したのはスソン。K-1ルールで行われた1st SEASONに山本“KID”徳郁推薦選手として出場した選手だ。優勝を逃しはしたがインパクトを残したスソンは今回、得意のMMAマッチで再登場を果たした。対するは関原翔。かつてPRIDE、UFCで活躍、現在は名指導者として知られる長南亮が送り込んできた新顔だ。


名誉挽回を狙うスソンだが、この試合は関原にとっても大チャンス。得意の打撃を繰り出していくスソンに対し、関原は組みついてテイクダウンを狙う。また関原はパンチの打ち合いにも応じ、スソンをグラつかせる場面も。


2Rも、関原が柔道の投げで主導権を握り、それをスソンがしのいでいくという展開。スソンも鋭い打撃を随所で見せたが、攻防全体を支配したのは関原だった。ジャッジの判定は2-0。初登場の関原が勝利をもぎ取った。


「自分は格闘技のセンスはないです。けど努力するセンスは人一倍持ってると思ってます。毎日、自分に勝つという気持ちで練習してきました」と関原。アマチュアとしては段違いに注目度の高い「格闘代理戦争」で勝利しただけに、今後の活躍にも期待がかかる。


もう一つのスペシャルマッチは、椿飛鳥vs宗形建也。椿は青木真也推薦選手として番組に登場したが、トーナメントを前に「ヒットマンシステム」で敗退している。今回は本領発揮といきたい椿に立ちはだかったのは、前田日明推薦、不良格闘技イベント「THE OUTSIDER」に参戦している宗形だ。


試合は終始、椿が優勢。しかし何度テイクダウンしても立ち上がってくる宗形に苦戦を強いられてしまう。1Rには、宗形のパンチで尻餅をつく場面も。そこから組んでタックル、バックも奪った椿だが、なかなか攻めきることができない。

2Rにもマウントポジションからバックを取ったが脱出され、判定3-0で勝利したものの椿にとっては不満の残る内容に。宗形の粘りも光ったと言っていいだろう。


スソンは連敗の屈辱を味わい、関原は突然のチャンスを生かして躍進。宗形は敗れながらも存在感を見せ、逆に勝っても満足できなかったのが椿だ。


こうして見ると、その人間模様は実に様々。試合の勝ち負けだけでなく、そこにも格闘技の醍醐味はある。トッププロにも、彼らのようなアマチュアにもドラマがあり、それを映し出すのが「格闘代理戦争」なのだ。

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