格闘技ファン衝撃の“サブミッション祭り”!桜庭和志、衝撃の一本負けも 話題沸騰のグラップリング大会「QUINTET」

桜庭和志がプロデュースするグラップリング(組み技)大会「QUINTET.2」が、7月16日に大田区総合体育館で開催された。

4月に両国国技館で旗揚げ、6月には軽量級トーナメントが開催されたQUINTET。今回はナンバーシリーズとして2回目の開催となる。もちろん、両国大会に続いて桜庭和志も出場。所英男らとTEAM Reebokを結成した。


このQUINTETはグラップリングの5vs5団体戦で、4チームのトーナメント。しかも勝った選手がそのまま残って次の相手と闘う「抜き試合」だ。ポイントはなく決着は一本のみ。引き分けは両選手脱落となる。


戦略やチームとしての団結力も重要になってくる闘いであると同時に、強豪選手が一気に何人もの選手を倒してしまう可能性があるのが「抜き試合」。今大会では、その魅力が爆発したと言えるだろう。


桜庭率いるTEAM ReebokとTEAM Tiger Muay Thaiの一回戦。先鋒のユン・ドンシクvsクリストフ・ヴァンダイク、次鋒の所英男vsタレック・スレイマンはともにドローとなったが、Reebok中堅の柔術家ハイサム・リダが大仕事をやってのけた。バイキング・ウォンにアンクルホールド、アレックス・シルドにヒザ十字固め、そして大将のスチュアート・クーパーにはリアネイキッド・チョークを極めて3人抜きを達成し、チームの勝利を決めたのだ。これによりチームは桜庭、中村大介を温存したまま決勝に進出。


もう一つの一回戦では、石井慧のTEAM VAGABONDにTEAM 10th Planetが勝利している。10th Planetは、ラバーガードやツイスターなど新たなテクニックを次々と開発・体系化してきた“寝技の革命家”エディ・ブラボーのジム。今回はその主力選手がチームを組み、エディ自身も来日している。


この対戦は中堅戦まで3試合連続で時間切れ引き分け。しかし10thのエース格であるジオ・マルティネスは、40kgもの体重差がありながら石井と引き分けている。ここからVAGABONDのサンボ王者アンドレイ・カズショナクがビクトル投げからのヒザ十字を鮮やかに極めてアミール・アラムに勝利すると、そのカズショナクに10thの大将アダム・サックノフがリアネイキッド・チョーク。サックノフとミカエル・ドピッツの大将戦はドローとなったが、旗判定で10thの勝利に。この対戦は“引き分けの妙”と“抜き合い”の面白さが感じられた。


TEAM ReebokとTeam 10th Planetの決勝は、ともにアグレッシブに攻め合う好勝負の連続に。中村vsPJバーチの先鋒戦はドローだったが、続く桜庭vsリッチー・マルティネスはリッチーのダースチョークで桜庭がタップするという衝撃的な結末に。桜庭が攻めたからこその結果でもあったが、リッチーの“レジェンド喰い”はグラップリングの最前線で闘う10th勢の力を証明するものだった。


桜庭に勝ったリッチーは、しかしハイサムにアームバーで敗北。ハイサムはこれで4つ目の一本勝ちだ。だが、そのハイサムを今度はジオ・マルティネスがノーアーム・ギロチンで下してみせる。一回戦で石井と引き分けたジオは、ここでも体重差を跳ね返した。さらにジオは所と引き分け、リードを保って副将のアラムへ。Reebokは大将のユン・ドンシクが登場。あとがない状態だ。


是が非でもアラムに勝ち、大将戦に持ち込みたいユンだったが、ここでアラムが底力を見せる。一回戦でヒザ十字を極められ、ダメージがあったはずだが、バックからのチョークで仕留め、トーナメント優勝を決めた。


10th Planetを率いるエディ・ブラボーは、主催大会EBI(エディ・ブラボー・インビテーショナル)でサブミッション・オンリー=ポイントなしのルールを採用。大会前日の会見でも「選手たちは全員、極める力を持っている」と語っていた。


その言葉通りの優勝であり、桜庭が敗れた驚きも含め、QUINTETはまたも格闘技ファンに大きなインパクトを残したと言えるだろう。9月23日にはアマチュア大会も初開催。ここからまた新たな流れも生まれてくるはずだ。

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