8.25後楽園で東京女子プロレスが激変か!?中島翔子vs里歩のシングルマッチ実現、のどかおねえさんは「おねえさん」卒業へ

7月17日、東京女子プロレスが後楽園ホール大会(8月25日)に向けた記者会見を行なった。この会見ではTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権、山下実優vs優宇の調印式に加え新たな対戦カードも発表に。それが中島翔子vs里歩のシングルマッチだ。

(中島と里歩は1.4後楽園大会でタッグ王座戦を争っているが、直接の勝敗はついていない)

(C)DDTプロレスリング


中島は東京女子の旗揚げメンバーで、昨年は坂崎ユカと組んで初代タッグ王者になっている。まだシングルのベルトは巻いていないが、一昨年、昨年と2年連続で1.4後楽園大会のメインでタイトルマッチを闘った実績も。グラウンドから場外ダイブまで、多彩なテクニックが持ち味だ。ちなみに特撮ファンで、キャッチフレーズは“全長1.47mの大怪獣”。


対する里歩は我闘雲舞のトップ選手。小学生でプロレスデビューし、現在21歳にして12年のキャリアを持つ。今年の「Numberプロレス総選挙」では24位にランクインした人気選手でもある。実際、アイドル性の高さに加えプロレス勘や試合運びも抜群。基本的に東京女子は他団体との交流がないのだが、里歩は後楽園大会3連続出場となる。


この一戦を「念願のチャンス」と中島は言う。里歩とは1.4後楽園大会のタッグ王座戦で対戦し、その時から特別な相手だと感じていたし、いつかシングルで闘いたいとも思っていた。5.3後楽園での里歩の相手が伊藤麻希に決まった際、そのことについてだと思われる悔し気なツイートを残したこともある。

(8.25後楽園での対戦が決まった中島(左)と里歩)


またトーナメント「東京プリンセスカップ」で2回戦敗退、「夏が一度終わった」と感じていただけに、里歩戦決定の喜びも大きかった。


「シンプルに楽しみです。タッグマッチはパートナーのためでもあるけど、今回は自分のために勝ちたい。自分に嘘をつかないでやりたいことを全部やって、全部出し切ったら勝てるかもしれない」


そう語った中島に対し、里歩は「東京女子プロレスのファンのみなさんに、私が一番印象に残ったと言われる試合にしたい」とコメント。また中島について「器用だけど、それゆえに気持ちを前面に出すタイプではないなと。そういうところを突いていけたら」とも語っている。


東京女子の中でもトップクラスの技巧を誇る中島だが、落ち着いた試合運びという長所と引き換えに新人時代の必死さが見えにくくなってもいた。そのことについては自覚もあるようだ。会見では里歩について「格上」という言葉を使ってもいたが、試合を楽しむだけでなくどこまで勝利に貪欲になることができるか、自分を開放できるかもポイントになってくるだろう。このまま“巧い選手”という枠に収まることは、本人も望んでいないはずだ。


また8.25後楽園では、成長著しいのどかおねえさんが「おねえさん」を卒業してリングネーム、コスチュームなどすべて一新して再登場を果たすことになった。


一昨年のデビュー以来、東京女子プロレスにちびっこファンを増やすべく「おねえさん」として試合前のピンポンパン体操を恒例にしてきたのどか。親しみやすいキャラクターで“大きいおともだち”の支持を集め、今年のトーナメントではベスト4に進出するなど実力もつけている。

(「のどかおねえさん」としては残り4大会。試合前の体操は「全員起立で」とのこと)


そんな今、あえて「応援されやすい立場、おねえさんという枠を一回外して、この身一つで何ができるかを確認したい」とのどか。そもそも「のどかおねえさんが“おねえさん”卒業」で会見の一コマになってしまうのが東京女子らしい。


とはいえ、常に変化し、成長し続けなければ取り残されるのはどのリングでも同じこと。実力派もアイドルもキャラクターレスラーも、とにかく“濃い”存在ばかりの東京女子での生存競争も、やはり激しく厳しいものだ。


のどかの「おねえさん卒業」、中島の里歩戦ともに、彼女たちの今後にとって重要な意味を持つ。8.25後楽園はビッグマッチであり、その後の団体の風景を変える闘いにもなるはずだ。


文・橋本宗洋

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