「不可能なんてない」51歳と43歳のレジェンド対決! ヘンゾ・グレイシーvs近藤有己、“グレイシー一族の技”でヘンゾ勝利

アジア最大規模の格闘技イベントである「ONE Championship」が、7月27日のフィリピン・マニラで大会を開催した。この大会で組まれたのが、超異色のマッチメイク。ヘンゾ・グレイシーvs近藤有己だ。


まさにレジェンド同士の闘い。ヘンゾはこれが8年ぶりのMMAマッチとなる。グレイシー一族の中でも最も積極的にMMAに参戦してきた一人だ。黒星も多いが、それは相手を選ばず強豪と対戦してきたからでもある。2000年の西武ドーム、桜庭和志戦を覚えているファンも多いのではないか。


一方の近藤はパンクラスのエースとして、船木誠勝、鈴木みのるの次の世代を担ってきた。船木がヒクソン・グレイシーと対戦した「コロシアム2000」では、柔術の強豪サウロ・ヒベイロをKOしている。UFCに参戦したこともあり、日本を背負って世界と闘う選手の先駆けの一人だった。


そんな2人が、2018年になって闘うというのは興味深い。ヘンゾ51歳、近藤も43歳。お世辞にも全盛期とは言えないが、歴史を感じさせてくれるカードだ。


試合は近藤が得意の打撃で牽制しつつ、圧力をかける。主体とある武器はインローだった。ヘンゾは時おりパンチで飛び込むものの試合は動かず。スタンドで見合う場面が目立ち、レフェリーからイエローカードも。


観客からの反応も厳しいものになってきたところで、ヘンゾが2Rに仕掛ける。パンチで距離を詰め、片足タックルを見舞うとそのままバックを取るヘンゾ。そこからグラウンドに持ち込み、完璧なリアネイキッドチョークを極めた。


先手を取りつつも動きが慎重すぎた感のある近藤。AbemaTVで解説を務めた大沢ケンジ氏によれば「先に勇気を出したのがヘンゾだった」。51歳でのMMA勝利に「不可能なんてない」とヘンゾは満面の笑顔。スリーパーでのフィニッシュはヒクソンが船木を下したものでもあり、ヘンゾが言うように一族が磨いてきた必殺パターンでもあるのだろう。


この試合、内容はともかく90年代から00年代前半に格闘技を見てきたファンにってはたまらない顔合わせだったはず。そこにあったのは“闘い続けること”の重みだ。


この試合について、鈴木みのるは「尊敬する格闘家のうちの一人でもある近藤有己。偉大な格闘家だ」とツイッターに記している。

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