またしてもプロレス中の交通事故!自転車で正面衝突!“DDTクレイジー部門”新鋭MAO、狂気の大乱戦を制し大社長超え

総勢32選手参加のトーナメント「KING OF DDT」が、7月31日の新FACE大会で開幕した。

(場外では自転車で正面衝突。試合後は物が散乱した場内を片付けるため休憩時間が取られた)

(C)DDTプロレスリング


AbemaTVの生中継番組「DDT LIVE! マジ卍」の特番として放送されたこの大会は、1回戦16試合を一気に実施するという特大ボリュームに。優勝者は10.21両国国技館大会のメインイベントでKO-D無差別級王座に挑戦できるとあって、どの選手も気合いの入り方が凄まじい。


それぞれが持ち味をぶつけ合い、熱戦の連続となる中、ひときわ強烈なインパクトを残したのが高木三四郎vsMAOの一戦だった。


“大社長”高木は48歳、キャリア20年以上。対するMAOは若手ブランドDNA所属の21歳で、デビューは2015年である。DDTを旗揚げした高木と、団体で最も若い部類のMAO。極端なまでの新旧対決だが、MAOの売りはフレッシュさばかりではない。


昨年あたりから、MAOは路上プロレスでの破天荒な暴れっぷりでファンの話題に。今年に入ると新木場1st RING(駐車場併設)大会で会場内に社用車で突っ込み、大社長をはね飛ばすという大事故を起こしている。しかも2回。

(プロレスの試合前とは思えない完全武装で高木戦に臨んだMAO)

(C)DDTプロレスリング


さらに相手選手に向けて花火を噴射、自販機の上からダイブと思いついた端から無茶をしてきたMAOは、もはや大社長の仇敵と言っていい存在になっていた。


そして実現した、トーナメント1回戦でのシングル対決。会場にテーブルを設置し、飲食を楽しみながら観戦するビアガーデン大会とあって、大社長は大量の空き缶をリングに持ち込んだ。対するMAOはコスチューム及びタクティカルベストに詰め込めるだけの武器(アヒルのおもちゃ含む)を詰め込んで登場。


トーナメント公式戦だけに、レフェリーは凶器使用もエニウェアフォールルールも認めなかったが、「要は(反則)4カウント以内、(場外)19カウント以内ならいいんだろ!」(大社長)ということで試合はいきなり場外戦。両者とも武装した自転車を持ち出して通路で正面衝突と、またしてもプロレス中の交通事故が起きてしまう。MAOは韓国焼酎を噴霧器で吹き付け、場内を酒の匂いで充満させる暴れっぷりも披露。


さらにリング内では空き缶とアヒルがぶちまけられたマットでバトル。プラスチックケースや観客の飲食用テーブルも大破する大乱戦は、MAOが一瞬の切り返しで丸め込み、3カウントを奪った。まだ新人に分類されるキャリアの選手が、社長を倒したことになる。


「今日は昔のような(ギラギラした)高木さんに勝てた気がする。DDTの歴史を一つ踏めたかなと」


試合後にそう語ったMAO。先日のタッグ王座獲得に続き、キャリアにおいて重要な勝利だったと言っていいだろう。しかし、大事な勝負であればあるほど大人げなさを発揮するのが大社長だ。リング上で「もう俺の時代じゃない。DDTのクレイジーな部分はMAOに譲ります」としんみり語り、握手をかわしたかと思った瞬間にスタナー炸裂。「真の決着の場」として9月2日のキャンプ場プロレスを指定した。抗争続行である。


MAOはトーナメント優勝を目指しつつ、キャンプ場プロレスでの“遺恨清算”も視野に入れることに。だがそれだけ“DDTクレイジー部門”の新たな主軸として期待されることにもなる。


また8月4日のトーナメント2回戦では、試合巧者にして曲者・高梨将弘との対戦が決定。この関門をクリアできるかどうかも、MAOのキャリアにとって大きな意味を持つことになるだろう。


文・橋本宗洋

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