MMA50戦目、15年のプロキャリア 青木真也は格闘技の試合を通じて、何を伝えたいのか

こんにちは。青木真也です。少年みたいなおじさんです。7月27日のONEマニラ大会で無事に勝利することができました。応援ありがとうございました。


MMA50戦目。15年のプロキャリアにも関わらず、戦前は恐怖と緊張でした。何回やっても慣れません。好き好んでやっている類だとは思うのですが、好き好んでやっている実感は皆無です。とりあえず試合が終わった今はただただ安堵しております。おかげさまです。ありがとうございます。


前回の試合の前でも強く感じたのですが試合は怖いです。逃げ出せるのであれば逃げ出したいです。でも僕は試合が終わった後の解放感が好きで試合をやってます。ずっとストレスを与え続けて、試合終了とともに解放される。この解放感が何よりも好きでずっとやっています。格闘技が与えるストレスが大きいからこそ、解放されたときの快楽が強いのです。サウナ愛好家はサウナと水風呂の温度にこだわるじゃないですか。まあサウナはみたいなものです。サウナは人生の縮図。


今回の試合も自分自身にストレスを強くかけた分だけ、試合終了の瞬間の解放が強かったです。35歳のおっさんなのに、ケージ外の柵を越えて、はしゃいでしまいました。素直に嬉しかったし、それを隠そうなんてかっこつけは今はないのです。気持ちよかった。素晴らしいサウナと水風呂でした。


格闘技の試合を通じて、何を伝えたいのか。


僕は「勇気」や「希望」を自分の試合を通じて感じてくれたらと思ってやっています。日々生きて行くのは皆が辛いと思います。楽しいことが多いほうがいいけれど、辛いことの方が多い。格闘技選手に関わらず、皆が何かと闘っています。格闘技選手は闘う仕事なので、闘うことを見せることができます。格闘技を通じて恐怖に立ち向かうことで、それを見た人が自分たちの恐怖に立ち向かう「勇気」や「希望」を得てくれたらいいなと思ってやっています。見ている人に何かが伝わる試合をしていきたいし、それがプロ格闘技だ。

台風の影響で欠航の便に当たってしまい、空港で1日待たされてクタクタで振替便で帰国しています。明日からまたコツコツと働きます。仕事の大小に関わらずどんな仕事にも一生懸命。これが格闘小作農の生きる道。明日また生きるぞ。今いる人達と。


文/青木真也(格闘家)

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