路上プロレス、世界最大のアイドルフェス・TIFに進出!レスラーとして帰還した“クビドル”伊藤麻希に新たな逸材・ハコムス我妻が猛攻!

DDT名物である路上プロレスが、ついに世界最大のアイドルフェスに進出した。

(灼熱の芝生上で MAOに逆エビ固めを決めた伊藤)


8月3日から5日までお台場・青海周辺エリアの複数会場で開催されたTOKYO IDOL FESTIVAL、その初日である。舞台は広い芝生エリアに多くのファンが集まるSMILE GARDENだ。何しろ初の試みだけに何もかもが未知数だった、この路上プロレス。試合は2つ組まれており、1戦目のカードは以下のように発表された。


高木三四郎&山下実優&伊藤麻希

vs

大石真翔&勝俣瞬馬& MAO

vs

男色ディーノ&我妻桃実(ハコイリムスメ)&生牡蠣いもこ(神使轟く、激情の如く。)&塩川莉世(転校少女*)&長月翠(シュークリームロケッツ)


DDT、東京女子プロレスのレスラーに混じってアイドルたちも参戦、しかもディーノと組み、試合形式は「エニウェアフォール的な何か」。混沌、不透明、スタッフでさえ全容を把握していたかどうか分からない試合だ。


2013年、Dorothy Little Happyの「デモサヨナラ」をはじめ数々の伝説を残してきたSMILE GARDENのステージにディーノが姿を現した時点で“異常事態”感満載。芝生エリアに場を変えてのバトルも、完全にやりたい放題となった。


東京女子プロレスのチャンピオンである山下が勝俣にバックスピンキックを叩き込めば、ディーノは何度も観客の人垣に飛び込んで「狩り(股間と唇の)」に精を出す。高木のアシストでアイドルたちが選手に攻撃する場面も。



そんな闘いの中、大石がTIFに参戦した真の目的が発覚。それはアイドルと写真を撮ることだった。プロレス界屈指のアイドルマニアであり、また見境ないDD(誰でも大好き)として知られる大石。試合のどさくさに紛れアイドルたちとセルフィー撮影をしようとしたが、TIFおなじみのコワモテ警備集団BONDSのスタッフが制止に入る。最後は裸絞めで取り押さえられ、ダメージを負った大石に高木がラダー上からのテーブルクラッシュ・ボディプレスを決めて勝利を収めた。

(試合は高木のテーブルクラッシュダイブで決着)


ハメを外しすぎたヲタクが成敗されるという“らしい”結末となったが、試合中にはまた別の名勝負も繰り広げられていた。


この路上プロレス、注目ポイントの一つは伊藤の存在だった。昨年まではアイドルグループ・LinQのメンバーとして出演していた伊藤だが、グループを(本人曰く)クビになった今年はライブでの出番なし。だが見方を変えれば「職業:レスラー。」として堂々の帰還を果たしたとも言える。


伊藤はTIFの会場を自分の庭だと言わんばかりのファイトを見せ、 MAOに雄叫びからの頭突き、そこから逆エビ固めも。真昼の炎天下、酷暑の芝生で決める逆エビはいつも以上の威力だったようだ。そんな伊藤の闘いぶりに、アイドルファンからも大コールが送られた。


が、かつての伊藤のようにアイドルとしてレスラー以上のインパクトを残そうとする者も。それがハコムスのメンバーである「ぽにょ」こと我妻だった。我妻は伊藤と真正面から睨み合うとピコピコハンマーを手に「TIFは!アイドルが!出る!場所なんだよ!」と連打を加えていく。

(ハコムス我妻はプロレス初体験だが堂々とした佇まいが印象的だった。レスリングのシングレットは昨年のアームレスリング大会でも着用)


伊藤が下から蹴り上げてくると、その足を掴まえて逆エビ固めから逆片エビ固めへ。ガッチリ固めてポーズを決める度胸、下半身の安定感、“闘志と愛嬌の両立”など、我妻は短時間ながら一級品の素材であることを感じさせた。


しかも我妻は、翌日に行なわれたアイドル・アームレスリング大会で優勝。絶対王者とも呼ばれた酒井瞳を下し、世代交代を成し遂げての戴冠で大いに株を上げた。


この活躍ぶりに、DDTの“大社長”高木三四郎は「プロレス界にスカウトしたい逸材」と我妻を絶賛。我妻自身は伊藤に向けて「またいつか対戦させていただけたらいいな」とツイートしている。こうなるとマット界に「ぽにょ待望論」を唱える関係者が出てくる可能性もあるだろう。


一方、プロレスデビュー1年半をすぎた伊藤は、もはや完全に“アイドル枠”を脱却した感がある。我妻とのマッチアップにしても、アイドルの“相手をしてあげる”立場になったということだ。

(試合後はレスラー、アイドル、さらにはセキュリティスタッフも交えての記念撮影)


普段は追いかけていないアイドルを“発見”したり、久しぶりに見て成長を感じたりするのもフェスの楽しさ。伊藤は自分を古くから知るアイドルファンの前で、レスラーとしての成長を示したことになる。デタラメなようでいて、意味のある路上プロレスだった。


文・橋本宗洋

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