K-1に加え、Krush王者としても「ガッツリやっていきたい」 木村“フィリップ”ミノル、戦慄の左フックKO勝利で初戴冠

(リング上での公開プロポーズも決め、信頼を寄せるジムの仲間たちと記念撮影する木村)


K-1、Krushにおいて最高の人気選手の1人、木村“フィリップ”ミノルが、キャリア初のチャンピオンベルトを腰に巻いた。


舞台は8月5日のKrush後楽園ホール大会。木村は塚越仁志が持つウェルター級王座に挑戦した。このところK-1で3連勝している木村だが、今回は同系列のKrushに参戦。会場はK-1より小さいが、熱気や闘いの“濃さ”では負けていない。ましてこのKrushは、木村が激闘を繰り広げ、出世していった古巣とも言える場所だ。


かつて山崎秀晃とのタイトルマッチでKO負けを喫し「すべてを失う」経験をした木村。Krushのベルトは「青春の忘れ物」だと語っていた。


王者・塚越も常に倒し、倒されの試合を展開する“激闘型”だけに、ベストバウトへの期待感は充分。客席は試合前から凄まじい盛り上がりを見せていた。


ただ、そんな中で誰よりも冷静だったのが木村自身だった。緊張感や恐怖心も当然のようにあったが、リング上では「メンタルゲームに勝てた」と言う。


塚越はゴング直後、一気に距離を詰めてパンチを放ってきたが、前のめりな姿勢は隙を生みやすいものでもあった。塚越のいつもと違う闘い方に、木村は「あれで勝ったと思いました。タイトルマッチはブレないのが大事。いつもと違うことをしたら勝てない」。


また「チャンスが来たから、あとは冷静にものにするだけだった」とも。その言葉通り、木村は塚越の動きを落ち着いて見切るとカウンターの左フックでダウンを奪い、そこから確実にダウンを奪い続けてKO勝利を収めた。


過去に何度も屈辱を味わってきた木村が、その経験を活かし、冷静さを発揮しての1ラウンドKO勝ちで初戴冠。これまでゲン担ぎでチャンピオンベルトには一切、手を触れてこなかった木村は、腰に巻かれたベルトに「こんな感じなんだ」と感激の表情を見せた。


さらに木村は、試合を見守っていた恋人をリングに上げ、ベルトを婚約指輪代わりに公開プロポーズ。「お願いします」との返事にベルトを渡し、2ショットに収まった。


実は公開プロポーズは、山崎が木村に勝った後にしたことでもある。木村曰く「公開プロポーズのリベンジもしたかった」。負けが込んでいる時期を支えてくれた恋人ということもあって「安心させられる選手になりたい」との言葉も。


今後はK-1に加えKrush王者としても「ガッツリやっていきたい」という木村。“無冠の帝王”返上で、ここから「ファンが望む木村ミノルを見せていきます」と宣言してみせた。

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