「国技館をダンスホールにしてやる!」 DDTの“バラエティ班”平田、男色ディーノも撃破して快進撃

今、DDTマットの台風の目になっているのが平田一喜だ。デビュー9年目の30歳、いわゆる中堅どころ。普段は高木三四郎、大鷲透とのユニット「T2ひー」でバラエティ色の強い試合を担当している。

(平田は男色殺法に苦しみながらディーノにも勝利し、実績とともにトーナメントへの期待感も高まっている)

(C)DDTプロレスリング


どこかで聞いた曲でどこかで見たダンスを踊る“HIRATA GO!”キャラから、国外追放になれば親戚のヒラタコレクションA.T.が参戦。再び国外追放になると、今度はヒラティモ・ドラゴンと、紆余曲折ながら微妙にコンセプトの筋が通ったレスラー人生を歩んでいる。


そんな平田が、このところ大爆発と言っていい活躍ぶりを見せているのだ。きっかけは「KING OF DDT」トーナメント参戦。もともと出場する予定はなかったのだが、前KO-D無差別級王者・竹下幸之介の代打としてエントリーすることに。


しかも、前王者が抜けた穴に入ったためトーナメントの枠順は最後、試合順でいうとメインイベントになった。このチャンスにして試練に、平田は奮起した。1回戦、若手屈指のパワーファイターである吉村直巳の猛攻に耐え抜いて「奇跡を呼ぶ一発逆転首固め」で勝利を収めると、2回戦もキックボクシング出身のベテラン・タノムサク鳥羽のパンチで記憶が飛びながらも3カウント奪取。ベスト8進出を決めた。

(トーナメント2回戦ではタノムサク鳥羽を撃破した平田。パンチが武器の鳥羽に腕攻めと理詰めの攻撃も)

(C)DDTプロレスリング


さらにベスト8選手による8人タッグマッチでも「奇跡を呼ぶ一発逆転首固め」でMAOを下し、なんとメインイベントで3連勝という結果を残すことにもなった。


「KING OF DDT」トーナメント優勝者には、10.21両国国技館大会のメインでKO-D無差別級王座に挑戦する権利が与えられる。つまり今の平田には、両国のメインで闘い、チャンピオンになる可能性があるわけだ。


「一試合ごとにガムシャラにやっているだけ」という平田は、8月7日の「DDT LIVE! マジ卍」で男色ディーノと対戦。トーナメント期間中はバラエティ色封印ということで、試合中のダンスなしで正攻法の闘いを挑んだ。


攻防の中、ダンスの際に着用するメガネの声(おそらく平田の心に直接、届いたもの)がなぜか場内にも流れ、試合で使ってもらえない切なさがアピールされたりもしたものの、平田はメガネの声を振り切ってまたも「奇跡を呼ぶ一発逆転首固め」で勝利。ディーノの必殺技である男色ドライバーを食らいながら、価値ある白星をつかんだ。

(試合中もダンスを踊ることで無敵モードに入る平田だが、現在は封印)

(C)DDTプロレスリング


試合後には「両国で勝って、チャンピオンとしてあなたを迎えにいく! チャンピオンになった俺と闘っていきましょう! それまで待っててくれよな!」とメガネに誓った平田。メガネ(の精)とレスラーの気持ちが通じ合ってしまうのだから、某与党議員もビックリだろう。このカップル、生産性はないが面白さはある。


DDTの象徴にしてプロデューサーでもあるディーノに勝利したことで、トーナメント後半が行なわれる8.25&8.26後楽園ホール大会に向け加速した状態の平田。準々決勝の相手である遠藤哲哉からは「両国はダンスのステージじゃない」と批判されたが、平田は「国技館をダンスホールにしてやる」と意気込む。遠藤は前年優勝者。ここで勝てば、本当の本当に優勝が見えてくる。


文・橋本宗洋

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