劇的ファイトの連続で「KING OF DDT」ベスト8決定!多彩な顔触れが揃う

やはり、トーナメントには波乱とドラマがつきものだ。DDT恒例のトーナメント「KING OF DDT」2回戦〈8月4日、新宿FACE)でも、普段のマッチメイクとは一味違った顔合わせが実現した。

(トーナメント2回戦、アントンにクロスフェイスをガッチリと決める佐々木)

(C)DDTプロレスリング


“文化系プロレス”とも呼ばれるDDTではバラエティ色の強い試合も多い。だが、普段は観客を笑わせることで人気を集めている選手たちが“勝負”にこだわる姿を見せてくれるのがトーナメントなのだ。


大鷲透はかつて同じユニットだったHARASHIMAと対戦。1回戦に続き、かつての“強くて怖い”ファイトスタイルで優勝候補を追い込んでみせた。ランニングのど輪落とし、ダイビング・ボディプレスも決まり、追撃のパワーボムも成功していれば、という惜しい展開。だがそれを許さないのが、長い間DDTのトップ戦線で闘い続けているHARASHIMAの地力というものだろう。

(HARASHIMAは「楽しみにしていた」という大鷲透とのベテラン対決に蒼魔刀で勝利)

(C)DDTプロレスリング


必殺技・蒼魔刀で大鷲を振り切ったHARASHIMAは「僕のプロレスラー人生に凄く大きな影響を与えてくれたのが大鷲さん。僕は何度でも強い、怖い大鷲透と闘いたいし組んでもいい」。12年前、HARASHIMAがKO-D無差別級王座初戴冠を果たした際の相手が大鷲だった。


一方、大鷲は「12年間DDTのトップを守ってきた男は違う」と実力を認めるコメント。リング上では「俺にはT2ひーという面白おかしいユニットもあるんで、また敷かれたレールに戻ります」。そんな大鷲に、観客から大コールが送られた。


佐々木大輔とアントーニオ本多もかつて同じユニットだった旧知の仲であり、ディック東郷の教えを受けた“同門”だ。


テクニックの攻防、裏の読み合い、ラフファイトと“プロレスならではの匂い”を発しながらの闘いは見応え充分。アントンは奥の手とも言えるアナコンダバイスも繰り出していった。最終的に試合を制した佐々木の決め技も、極上のフィニッシャーであるミスティカ式クロスフェイス。インタビュースペースでは、いつもの毒舌かつ不規則なコメントを脇に置いて、こう語った。


「アントーニオはデビュー戦から俺のこと知ってるからな。ずっと俺の前にいて、いつの間にかいなくなって。たまに対戦するとなんか出してくる。まあでも、まだまだ衰えてほしくないな」


HARASHIMAと佐々木は、いわば“旧友”との闘いを乗り越えて準々決勝に進むことになる。ベスト8の選手が決まると、リング上で組み合わせの再抽選。その結果、8.25後楽園ホール大会では以下の4試合が行なわれることに。


マイク・ベイリーvsMAO

遠藤哲哉vs平田一喜

HARASHIMAvs坂口征夫

佐々木大輔vs石井慧介

(準々決勝ではMAOとベイリーのタッグ王者対決が実現。これも「ディスティニーでしょう」とMAO)

(C)DDTプロレスリング


元王者、両国メイン経験者もいれば新鋭、さらにダークホースもいる、予想困難なメンバー。ベテラン勢はもちろんMAO、ベイリーという新世代の8強入りもポイントだ。この2人は現タッグ王者であり、パートナー対決でDDTの新しい風景をトップ戦線に定着させてほしいところ。

(多彩な顔触れがそろったベスト8。“バラエティ班”平田の躍進も光る)

(C)DDTプロレスリング


そしてこの準々決勝を勝ち上がると、翌8月26日の後楽園で準決勝&決勝。2日で3試合というスケジュールがもたらす疲労やダメージ、アクシデントを克服した選手が“最強のチャレンジャー”として10.21両国国技館大会のメインイベントに進むことになる。


文・橋本宗洋

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