「DDTドラマティック総選挙」開催!伊藤麻希、今成夢人が出馬表明

(8.25後楽園で出馬表明した今成と伊藤)

(C)DTプロレスリング


今年も「DDTドラマティック総選挙」が開催される。大会観戦やグッズの購入などでファンが好きな選手に投票、1位になった選手は11.25後楽園ホール大会でKO-D無差別級タイトルへの挑戦権が与えられ、20位までの選抜入りを果たせば同大会の本戦に出場できる名物企画だ。選挙期間は9月4日から10月28日。


実力による格付けではなくファンの後押し、つまり「民意」でチャンスを掴むことができるのが総選挙のポイントだ。昨年は男色ディーノが1位となり、王座に挑戦している。ファンの思いが乗っているからこそ、選手がいつも以上の力を出せるということもあるだろう。


今年もDDT所属選手の大多数がエントリーしているるが、そこに割って入ったのがDDT系列ブランド「ガンバレ☆プロレス」の新エースである今成夢人だった。

(中継ブースから立候補の名乗りをあげた今成。マック赤坂とはタイプが違うが絶妙のスマイルを見せた)

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大家健代表に反旗を翻し「今成革命」を掲げた今成は夏のトーナメント「ガンバレ☆クライマックス」で優勝。12月16日にガンプロ後楽園大会を開催することも決まり、勢いに乗るとともにガンプロの知名度上昇が急務にもなっている。まして大家は前回の大会中に会場を去ってしまっている。団体に問い合わせてみたところ、大家は「失踪中」とのこと。今成はまさに団体を背負う立場だ。


普段の今成はDDT映像班のディレクター。8月25日のDDT後楽園大会では中継ブースで仕事をしていたが、総選挙の告知中に自身の立候補を表明している。しかも、自分だけオリジナルのVTRつき。このあたりは映像班兼レスラーの特権であり、今成が得意とする公私混同である。


リングに上がった今成だったが、そこへさらに乱入してきたのが東京女子プロレスで活躍する伊藤麻希。もちろん目的は出馬表明だ。俺が出る私が出ると言い争う今成と伊藤。しかしもちろん片方しか出られないというわけではなく、どちらも立候補が認められた。


ガンプロを背負う今成だけでなく、伊藤もレスラーとしての成り上がりと東京女子のアピールを狙いたい。ツイッターでは、以下のように意気込みを書き込んでいる。


「東京女子からは伊藤しか出馬してないから、伊藤が嫌いじゃない東京女子のファンは力を貸してくれ!

伊藤が上位になることで東京女子は絶対広がると思ってるし、もっと広げてやるよ

あと自分の為にも上にいきたいんだ

もっと売れたいしもっと知名度あげたいしもっと金持ちになりたい」


アイドルが総選挙に出馬。それもプロレスの。一周どころか何週もしている感じがするが、それはともかくガンプロ、東京女子の大会では投票券が配布されないため不利が予想される。そんな状況をはね返して選抜入りすれば、DDT本隊の後楽園大会出場だ。1位になればKO-D無差別級王座挑戦、2位ではタッグ王座、EXTREME級など各タイトルのいずれかに挑戦できる。


つまり現時点での可能性としては「DDT映像班・今成夢人がKO-D無差別級王者に」あるいは「元LinQの“クビドル”伊藤麻希がKO-D無差別級王者に」となるかもしれないのである。あくまで可能性はゼロではないし、ロマンなら無限にある。飯伏幸太やケニー・オメガも巻いたベルトを「伊藤ちゃん」が巻くかもしれないのだ。いや可能性としては。


今成は自主制作立候補VTRで「マック赤坂、羽柴誠三秀吉らに続け」という煽りを入れた。かつてガンプロで「マック今成」として登場、会場に「10度! 20度! 30度!」の大コールを発生させたこともある今成。マック赤坂が路上プロレスのゲストで登場、大家と共演したことが今成革命の遠因となったとの説もある。

(8.28「DDT LIVE! マジ卍」ではタッグ王者のMAO&マイク・ベイリーが総選挙ユニット部門に立候補。ユニット(タッグ)名はムーンライトエクスプレスに決定)

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「マック赤坂じゃ泡沫候補だろ」というツッコミも当然あるはずで、やはり現実問題として選抜入り確実とは言えない。ただ昨年、マック赤坂ら泡沫候補と呼ばれる立候補者にスポットを当てた「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」(畠山理仁)が開高健ノンフィクション賞を受賞、話題を呼んだ事実もある。独立=インディー。むしろDDTらしい候補者は今成や伊藤ではないか。


DDTレギュラー参戦が決まった“デスマッチのカリスマ”葛西純の立候補もあり、今年のDDT総選挙は荒れ模様になる可能性も。個性の強さに関してはDDTグループでもトップクラスの今成、伊藤がどんな選挙戦を展開するのか。そして正直で公正なDDTユニバース(ファン)の民意は、どんな判断を下すのか。


文・橋本宗洋

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