対戦相手の研究が不可能!地獄の実験場「KHAOS ROYAL」 未来のKrush王者、K-1ファイターがここから生まれる

K-1、Krushに続くK-1ジャパングループのイベント・KHAOSの新宿FACE大会が、9月1日に開催された。

KHAOSは新鋭選手中心のリングで、ファイトマネー総取りトーナメントや関東vs関西対抗戦など、企画性、実験性のあるマッチメイクが話題となってきた。


今回のマッチメイクは第1回大会以来となる「KHAOS ROYAL」。エントリーした選手たちが大会前日に抽選を行い、その場で対戦相手が決まるという闘いだ。事前に相手を研究し、対策を練ることが難しいだけに(エントリー選手全員を研究するという選手もいるが)、いつも以上に地力が問われる試合だと言えるだろう。


今回はこの「KHAOS ROYAL」を、男子スーパー・フェザー級、女子アトム級の2階級で実施。各3試合、計6試合は延長にもつれ込む接戦があった一方、半分がKO決着に。このあたりはK-1、Krushにつながるリングらしいアグレッシブさだ。


今回はAbemaTV提供の大会MVPも男女1人ずつ。まず女子では第1試合で福原優を倒した高梨knuckle美穂が受賞した。高梨は序盤から圧力をかけ、パンチを当てて福原に何度もロープを背負わせる。ボディへの攻撃も効果的だった。2ラウンドから蹴りも見せるようになった高梨は、3ラウンドにミドルキックからパンチの連打でKO勝利。デビュー戦を鮮やかに飾ると「次はKrushで」と参戦アピールすると「最短で獲りたい」とベルトへの意欲も語った。


男子MVPは優谷(ゆうや)。聖(さとる)相手に自分の距離で試合を進め、サウスポースタイルから繰り出す左ストレートを効果的にヒット。聖も打ち返すものの優谷はボディブローも織り交ぜて攻め続け、2ラウンドに左ストレートダウンを奪い、続けざまの連打でレフェリーストップに。19歳の若さ、6つの勝ち星すべてがKOと、優谷への期待はさらに高まっていきそうだ。


この優谷に加え、KO勝ちで存在感を発揮したのが鈴木宙樹だ。REBELS、Krushを舞台にデビューから5連勝と勢いに乗る鈴木。今回も中條弘之にカウンターの右ストレートでKO勝利。鈴木は序盤から相手のミドルキックにローを合わせており、フィニッシュもタイミング抜群だった。MVP獲得はならなかったものの、今後につながる勝ち星になったのは間違いない。


新宿FACEでの大会は、K-1やKrushに比べ規模が小さいものの登竜門として重要な意味を持つ。K-1王者の武尊や卜部功也も、かつて開催されていたKrushの新宿FACE大会で腕を磨いた。現在、K-1で注目されている芦澤竜誠もKHAOSからの叩き上げだ。


この日、試合をした選手からも、Krush王者やK-1ファイターが出てくるかもしれない。KHAOSは実験の場であり、そこから無限の可能性が生まれる。

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